ファンレターに返事がくる確率は意外と高い!超大物からも返事を引き出すテクニックも調査

ファンレターの返事、どれくらいくる?

あなたはしたためた推しへのファンレターに返事がないことにヤキモキして、本稿にたどり着いたのだろうか?

それとも初めてファンレターを書くにあたり、「そうそう来ないとは思うけど、どれくらいの人が返事をもらえるものなの?」と気になって、肝心の筆が止まってしまっているのだろうか?

本稿では、ファンレターを書いたことがある全国の男女113人にアンケート調査をおこない、そんなあなたに明確な答えを用意した。

早速だが今回の調査の結論をいうと、このようなものになる。

▼本調査の結論
・ファンレターに返事がもらえる確率は15.9%
・超大物有名人でも返事が来るときは来る
・返事を期待する人は、返事しやすいひと手間と3か月以上の忍耐が必要
・有名人のジャンルによって返信率はかなり変わる

ファンレターは推しへの感謝や応援の気持ちの表れであり、見返り(返事)を期待するなんて邪道だとする意見もあるかもしれない。

しかしながら、思いと労力をかけて作ったファンレターだからこそ、つい見返りを期待してしまうのは人情であり、否定されるべき感情ではない。

またあろうことか推しから直筆の返事でもあった日には、それが人生を大きく変えるターニングポイントになるかもしれない。

それではいきなりだが、本調査のコアなところから話を始めたい。

目次

ファンレターに返事がもらえる確率は15.9%

まずはもっとも気になる「ファンレターを書けば、どのくらいの確率で返事がもらえるのか?というところから見ていこう。

結論をいえば、推しにファンレターを書いて返事がもらえる確率は15.9%となった。

ファンレターへの返信率
有名人にファンレターを書いたことがある全国男女113名による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月18~19日。

返事が来るわけでもなし、まったく来ないわけでもない、かなり微妙なラインである…。

だが筆者は思っていたよりも確率は高いという印象をもったが、みなさんはどう思われただろうか?

というのも、約16%ということは単純確率で6.25人のさまざまなジャンルの有名人にファンレターを出せば、1通は返事がもらえる計算になる。

これは全国区のラジオ番組でメールが読み上げられる確率や、抽選になった数量限定グッズを入手できる確率を考えると、まったく悪くない数字だ。

もちろん有名人のもとに届いているファンレター数や、ファンレターの内容などにより、返事がくる確率は変動するだろうが、先に言っておくと今回ファンレターの返事をもらった回答者の中には国際的な超大物有名人から返事をもらった人も含まれている。

いずれにせよ、推しに送ったファンレターの返事は簡単にホイホイもらえるものではないが、さりとて絶対にもらえないような水準でもないことが確認できた。

ではここからは推しからファンレターの返事をもらえた人に着目して、少し掘り下げて見ていくことにしよう。

ファンレターに返事がくるまでの期間は「3か月」経過後から勝負どころ

15.9%の確率で有名人がファンレターの返事をくれることは先ほど確認したが、次に気になるのは「返事がもらえるとしたら、いつくれるのか?」という点だ。

というのも、いつ来るのかわからない返事を待つ身はつらい。

その点どれくらいで返事がくるのかある程度把握できていれば、心づもりもしやすくなるというものだ。

結果を言うとファンレターの返事がくるタイミングは、3か月を超えたところから勝負どころと言える。

ファンレターの返事がくるまでの期間
有名人にファンレターを書き返事がきたことがある全国男女18名による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月18~19日。

推しから返事をもらった人の実に7割超が、「3か月以上」待ってやっと返事が届いたことがわかる。

忘れた頃にやってくる、それが市民税の支払いとファンレターへの返事というわけだ。

言われてみれば当然の結果で、有名人たちも自分たちの活動の合間に大量に届くファンレターに目を通し、返事をしてくれているのだ。

またファンレターは推し本人にダイレクトに届くわけではなく、所属する芸能事務所や音楽レーベルによる内容のチェックを挟んでいる。

そのため送ったファンレターが推しの目に触れるまでに、すでに相当な日数を経ていることも想像に難くない。

一方で比較的早い1か月内に返事をもらった人も27.8%いる。

この2つの傾向を見るに、ファンレターを送って1か月返事がなかったら、3か月以上の持久戦に気持ちを切り替えるという心構えがよさそうだ。

間違ってもファンレターを送った翌日から「返事が来るのは今日かしら?明日かしら?」などとヤキモキし、消耗してはいけない。

ファンレターに返事をもらうコツは「返信用の封筒または往復はがき」

次に「どうやったらファンレターの返事をもらう確率を、引き上げることができるのか?」というちょっとしたコツについて見てみよう。

前提として、一方的な自分語りや、何を返事すればいいのか見当もつかないようなファンレターは、返信率が下がるのはいうまでもない。

また感想という皮をかぶったアドバイスや批判的な意見も、推しに届く前にスタッフによって処分されるだけなので論外だ。

そういう前提はクリアしたものとして、実際に返事をもらった人々はどういった工夫をしたのか?という点を聞いてみた。

まずもっとも多かったのが、推しが返事がしやすい環境を作ったうえでファンレターを出すというコツだった。

「同封に返信用のポストカードをいれたことと、ファンクラブでもらったシールを使用したこと」(40歳男性、2010年ごろにB’zの松本孝弘さんから返事を獲得)

「返信用の封筒に切手を貼って自分の住所を書いておく」(35歳女性、野生爆弾のロッシーさんから返事を獲得)

「相手が返信をしやすいように往復はがきで出す。もしくは封筒の中に返信用のはがき(こちらの送り先入り)をしのばせておく。そうすれば相手はポストに投函するだけでいい」(44歳男性、南海キャンディーズの山里亮太さんから返事を獲得)

つまり自分の住所とあて名を書いた封筒か、返信用ハガキをファンレターに同封するということだ。

まるで崇拝する推しに返事を催促しているようで気が引けるかもしれないが、実はそうはならない。

仮にファンレターに目を通して返事をする気になってくれたとき、そうした準備がなく、推し側にわざわざ返事用の封筒やハガキを用意する手間を取らせてしまうほうが、よほど申し訳ない事態になるからだ。

誰にでも再現性のあるコツは、このように返信しやすい環境を作ったうえでファンレターを送ることが挙げられる。

だが推しから返事をもらった人のなかには、なんともファンとしての嬉しい気遣いが感じられるコツもあったので、紹介しておく。

「桜を押し花にして同封した」(38歳女性、ブラッド・ピットさんより返事を獲得)

「あさりちゃんのイラスト付きで、本当にリアルなファンだというアピールをした」(49歳女性、漫画『あさりちゃん』作者の室山まゆみさんより返事を獲得)

――なんと、ブラピである……。

筆者も思わず回答シートを三度見してしまったが、間違いなくあのハリウッド俳優のブラッド・ピットさんである

また後者の女性も、ファンレターに自作のイラストを付けて熱心なファンであることをアピールし、作者から返事を獲得している。

ほかの「よくいるファン」に埋もれないために、こうしたファンとしての気遣いを文字以外で示すことも返信率をあげるコツといえる。

ファンレターの返事がくる確率が高い有名人のジャンル

次に有名人といっても幅広く、さまざまなジャンルで活躍する有名人がいる。

もちろんそうしたジャンルの違いによって、返信率があがったり下がったりするのは容易に想像できることだ。

裏を返せば「このジャンルの有名人なら返信をくれる確率があがる」というジャンルが存在することになる。

そこで推しからファンレターの返事をもらった人の回答内容を分析し、有名人のジャンルごとにファンレターの返信率を出してみた結果が下図だ。

ただし、今回の調査で推しから返事をもらえた人は113人中たったの18人しかいない。

回答者の母数が少なすぎるため、あくまでこれは参考値としてご覧いただきたい

有名人のジャンルベル返信率
有名人にファンレターを書き返事がきたことがある全国男女18名による回答を有名人のジャンルごとにクロス集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月18~19日。

あくまで参考値ではあるが、推しが活動するジャンルによって返信率に明確な差が出るのは間違いなさそうだ。

以下、有名人のジャンルごとにピックアップして詳細を見ていくことにしよう。

海外俳優(返信率100.0%)

かなり意外な結果となったが、今回の調査ではなんと「海外俳優」のファンレターへの返信率は100%となった。

具体的に返事をくれたのは、先ほども触れたブラット・ピットさんとジョディ・スウィーティンさん(ドラマ「フルハウス」のステファニー役)の2人だ。

もちろん回答者母数が2人しかいないので、回答者が増えれば返信率は下がっていくものと思われるが、なにより海外俳優にファンレターを出して返事がくるという時点ですでに意外だ。

ただし2人とも直筆の返事をもらえたわけではなく、ブラット・ピットさんはポストカードのセット、ジョディ・スウィーティンさんからはサインが書かれた返信ハガキが届いたそうだ。

直筆の返事ではないが、こうした形の返事であっても推しからの「ファンレター読んだよ!ありがとう!」のサインとも解釈できるので、ファン冥利に尽きることは間違いない。

作家・漫画家(返信率66.7%)

次に返信率が高かったジャンルは「作家・漫画家」の有名人で、返信率は66.7%に昇った。

こちらも回答者母数が2人でかなり高く出過ぎていると思われるので、繰り返すがこの確率はあくまで参考値と考えていただきたい。

具体的にこのジャンルでファンレターの返事をくれた有名人は、下記の人たちだ。

▼作家・漫画家ジャンルで返事をくれた有名人
・室山まゆみさん(漫画家、『あさりちゃん』など)
・せひらあやみさん(ラノベ作家、『皇帝陛下のお気に入り』シリーズなど)

ファンレターの返事として、室山まゆみさんはあさりちゃんのイラストとサイン入りの年賀状、せひらあやみさんは直筆の手紙が返信されてきたようだ。

ちなみに直筆の手紙の内容は、送ったファンレターが小説内に登場したハーブを自宅の庭にも植えようと思っているという内容だったことから、ハーブを植えるうえでのアドバイスをもらえたそうだ。

神対応としかいいようがない。

女性ファッションモデル(返信率50.0%)

次に返信率が高かったのは「女性モデル」の有名人で、返信率は50.0%となった。

具体的にファンレターに返信をくれたのは、杉山佳那恵さん(姉ageha専属モデル、読者モデル時代)と久間田琳加さん(ファッションモデル)の2人だ。

そしてこの2人は、ともに直筆の手紙で返事をくれている。

「ファンレターを受けての返事を直筆で書いて下さいました。自己紹介で部活をしていることを書いたので、『頑張ってね応援してるよ』や、ファンレターや応援していることに対してのお礼が書いてありました」(34歳女性、杉山佳那恵さんから返事を獲得)

筆者は男性なのでこのあたりの距離感がわからないが、旧来のクールでどこか近寄りがたいファッションモデルのイメージとは異なり、ファンレターに返事をくれるような近さもあることを意外に感じた。

ちなみに上述の女性はこれまでの人生で出した、最初で最後のファンレターで返事をもらっている。

――ファンレター界の一発必中スナイパーである。

お笑い芸人(返信率37.5%)

次いでファンレターの返信率が高かったのはお笑い芸人ジャンルの有名人で、返信率は37.5%となった。

具体的にファンレターに返事をくれたのは、下記のお笑い芸人たちだった。

▼お笑い芸人ジャンルで返事をくれた有名人
・ロッシーさん(野生爆弾)
・後藤淳平さん(ジャルジャル)
・山里亮太さん(南海キャンディーズ)

この3人のうち2人、後藤淳平さんと山里亮太さんは直筆のメッセージを添えて返事をくれたそうだ。

劇場に頻繁に出ているお笑い芸人だとリアルで会える機会も多いのでつい身近に感じてしまうが、お笑い芸人ジャンルも比較的ファンサとして直筆の返事がもらいやすい傾向が見られる。

ちなみに筆者は20年ほど前に林家ぺーさん・林家パー子さんご夫妻に池袋のビックカメラでばったり遭遇し、勇気を振り絞って声をかけたことがある。

おそらくプライベートなのにテレビで見るあの全身ピンクのいでたちで、写真の現像に来られていたようだが、パー子さんが「ひゃあー!」と言いながら筆者にカメラを向けてパチリとやってくれ、身に余るファンサを受けたことをここに付記しておきたい。

その他のジャンル

その他のジャンルについては、駆け足で紹介することにしよう。

スポーツ選手の返信率は33.3%で、返事をくれたのは元阪神タイガースの高山俊選手だった。

こちらの回答者は直筆の手紙を返事としてゲットしている。

また海外ミュージシャンの返信率は25.0%で、具体的にはメイヤさんという90年代後半に世界的にヒットを飛ばし、日本の楽曲も多数カバーしたスウェーデンの歌姫。

回答者はスウェーデン語でスウェーデンに訪れたときのことを手紙を書き、「カールスタッド(スウェーデンの都市名)はいい街ね」という直筆の返事をもらっている。

海外俳優もそうだが、日本からのファンレターが珍しいのか、意外と海外の大物が返事をくれていることは注目に値する。

メイヤさんにいたっては、直筆で返事をくれている。

さてここからは返信率が下がってくるが、次いで多かったのは女優(16.7%)で、堀北真希さんから返事をゲットしている回答者がいた。

次いで声優(11.1%)が続き、おそらく本稿の読者の多くが期待しているであろう「男性アイドル」(9.1%)が続いた。

男性アイドルで返事をくれたのは、NEWS時代の山口智久さん、デビュー前の永瀬廉さん(King&Prince)、そしてデビュー直後の櫻井翔さん(嵐)となった。

特にデビュー前後の男性アイドル2人は直筆の返事をくれたようで、櫻井翔さんを応援する内容のファンレターを送った回答者女性は、直筆で感謝を述べた手紙を受け取っている。

現在の櫻井翔さんの活躍ぶりから察するに、その手紙は家宝となり、今後も子々孫々受け継がれていくに違いない。

次に男性俳優の返信率が9.1%で、金八先生出演時の早乙女光さんが返事をくれている。

男性ミュージシャンは6.7%の返信率で、かなり厳しい結果となっているが、直筆のサインを返事としてくれたのは先ほども紹介したB’zの松本孝弘さんだ。

しかも返事がきたのは2010年ごろなので、「ハリウッド・ロックウォール」に殿堂入りし、誰もが認めるレジェンドの座に就いたあとの話だ。

こちらも祭壇入りし、家宝として受け継がれていくこと間違いない。

最後に過酷な現実を突きつける結果をお伝えしなければならないが、「女性アイドル」と「女性ミュージシャン」はともに返信率0.0%だった。

ここで具体的な有名人の名前を出すのは差し控えるが、競合するファンレターも多く、このジャンルの推しから返事をもらうのは、かなり何度が高いと腹をくくっておく必要がありそうだ。

返事はなくとも、せめて自分のファンレターに目を通してもらえただけでも、嬉しいことには違いないのだが。

送られているファンレターの実態調査

さてここまで読んできて「あれ?私もワンチャンあるんじゃね?」と思った方もいるかもしれない。

実際に回答者を見ていると、「え!?そんなところ、いっていいんですか?」という超大物にも物おじせずファンレターを送り返事をGETしているわけで、ワンチャンスもツーチャンスもありそうだ。

しかしここで気になるのが、ファンレターって「なにを、どれくらい書けばいいの?」という正解である。

もちろん伝えたいことを好きなだけ書いていいわけだが、その結果、ひとりでに限界化し悪目立ちしてしまい、推しに「イタいな、この人…」と見られるのは避けたいところだ。

そのためこれからファンレターを書こうというのであれば、ファンレターのスタンダードを知っておいて損はない。

もちろんスタンダードを知ったうえで、あえてスタンダードから外れ、並みいるファンレターの中から目立ちにいく作戦も有効だ。

ファンレターに返事がもらえる期待感は「あまり高くない」

まずファンレターを送る人は、どのくらい返事がくることを期待してるのか?という心構えの面から見て行こう。

結果は下図となり、ファンレターを送る6割の人は返事をあまり期待していないことがわかる。

ファンレターへの返事の期待度
有名人にファンレターを書いたことがある全国男女113名による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月18~19日。

冒頭でも見たようにあくまでファンレターの返事がくる確率は15.9%と失敗に終わることのほうが多く、「返事がもらえたらラッキー」くらいで構えておくのが精神衛生上はよい。

だが返事をもらえた回答者だけ抜き出して集計し直してみると、少なからず期待していた割合が62.5%を占め、この割合は逆転する。

もちろん返信用の封筒を同封したり、往復ハガキでファンレターを出している時点で返事をもらう気が満々なわけだが、もし返事を期待するならまず自分から「できたら返事がほしい」とアピールする必要があるということだ。

まさに「信じる者は救われる」と言える。

繰り返しになるが、少なくとももしあなたが推しからの返事を期待するのであれば、返事しやすい環境を整備することは最低条件としてクリアするようにしよう。

ファンレターの平均文量は便せん1.9枚

次にファンレターは「どのくらい書けばいいのか?」について、見よう。

ファンレターの平均枚数は便せん1.9枚となり、2枚が46.0%で最頻値となった。

送ったファンレターの枚数
有名人にファンレターを書いたことがある全国男女113名による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月18~19日。

今回の調査の中での最多記録では便せん10枚にわたって推しの作品に対する感想や、自分の日常の出来事をつづった女性回答者がいた。

しかし残念ながら、彼女に推しからの返事がくることはなかったようだ。

また書いた枚数と返信率にも相関関係は見られなかった。

この調査結果から便せん2枚、多くても3枚に止めておくのが、ファンレターのスタンダードといえそうだ。

ファンレターの内容は「応援」や「感想」、「ファンになった経緯」

では最後に「ファンレターには何が書かれているのか?」という点について、見ておこう。

回答を詳しく見ると、おおむねファンレターの内容は「活動への応援や感謝を伝えるメッセージ」か、その推しの作品に対する「感想」、自分が「ファンになった経緯」の3つに分類できる。

典型的な内容は、このようなものだ。

「いつも元気をもらってるので、その感謝の気持ちを伝えました」(26歳女性、声優にファンレター)

「いつも舞台を見に行っていること。そしてどんなところが好きで、これからも頑張ってほしいなど」(40歳女性、男性俳優にファンレター)

これらはファンレターとして、いわば「ベタ」な内容といえる。

もちろん単に自分のファンとしての思いを伝えたいだけならば、こうした内容であってもなんら問題はない。

しかしほかのファンレターと差別化を図ったり、推しの印象に少しでも残りたいと願うのであれば、こうしたベタな内容だけに終始したファンレターは、読んだ15分後には忘れられてしまう存在となってしまう。

つまりもしほかのファンレターに埋没したくないのであれば、もうひとひねりほしいところだ。

そこでこれまでにも紹介したように、海外の有名人に桜の押し花を添えたり、その人の作品のキャラクターのイラストを自分で書いて添えるという工夫もある。

またこうしたベタなメッセージの内容であっても、キラリと光るものもある。

自分がファンレターを受け取った立場になって、ぜひ読んでみていただきたい。

「学校でなかなか友だちができず悩んでいた時に、大好きな推しの下敷きを使っていたらクラスメイトが気付いて、その子も同じ推しが好きで仲良くなれたエピソードと感謝を伝える内容です。あと、大ファンであることと、応援していることを伝えました」(41歳女性、男性アイドルへファンレター)

「テレビでのトークから、人間関係の構築の仕方を学んでいる。恋愛感情ではなく、人生の師匠として拝見しているということを伝えた」(43歳女性、男性アイドルへファンレター)

なにかグッとくるものはないだろうか?

同じ感謝を伝える内容であっても、具体的でリアルなエピソードがついていたり、その推しがメインで活動している領域とは異なる領域での影響などが書かれていると、「ファン―推し」という関係性ではなく、ひとりの人間同士の結びつきのようなものが浮き出てくる。

我々ファンには「完成品」としての推しの一面しか見えないが、その裏側はやはりひとりの人間だ。

ファンレターを媒介にして、瞬間的に心が通じることもあるはずだ。

まとめ

以上がファンレターとその返信状況に関する調査レポートだ。

最後に調査の結論をおさらいしておくと、このようになる。

▼本調査の結論
・ファンレターに返事がもらえる確率は15.9%
・超大物有名人も返事が来るときは来る
・返事を期待する人は、返事しやすいひと手間と3か月以上の忍耐を
・有名人のジャンルによって返信率はかなり変わる

多くのファンにとっては、少しだけ希望がもてる調査結果になったのではないだろうか。

ただしはっきり言って運要素もかなりあると思われるので、運ゲーには試行回数の多さで勝負するのが定石だ。

本稿があなたが推しからの返事を得る一助になれば、幸甚である。

アンケート実施方法

▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 有名人にファンレターを送ったことがある全国の男女113名
・調査日 調査日2024年3月18~19日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 私は推しのラジオ番組に一度だけメールを送ったことがあります。
    結果は、読み上げられました。

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