「シャトレーゼは、ケーキが半額になるセールがあるらしい」
そんな噂を耳にして、このページにたどり着かれた読者も多いだろう。
いきなり答えを言ってしまうが、シャトレーゼでケーキ半額セールが行われているという噂は事実である。
しかしあなたがそのセールに遭遇できる確率はさほど高くない。
2023年現在は物価高騰が相次いでおり、デパ地下スイーツ店では「ショートケーキ1ピース=900円台」という価格設定も珍しくなくなってきた。
そんな中、300~400円台というリーズナブルな価格で、それでいてフレッシュなフルーツと、くどさのないちょうどいいクリームを堪能できるのがシャトレーゼのケーキの魅力だ。
そんなシャトレーゼのケーキが半額セールになれば、100~200円台でゲットできてしまうわけで、これをみすみす見逃す手はない。
本稿では、シャトレーゼの半額セールの実態を探るべく、元シャトレーゼの従業員18名およびシャトレーゼ愛好家197名への徹底調査を行った。
その調査結果は、下記である。
▼本調査の結論
・シャトレーゼのケーキ半額セールは実在する
・ただし半額セールを狙い撃ちするのは簡単ではない
・狙い目は閉店時間付近と売れ行き想定がギャップダウンしたとき
本稿を最後まで読めば、あなたもシャトレーゼのケーキ半額セールに遭遇できる可能性が、グっと高まるはずだ。
シャトレーゼはケーキ半額セールをやっている
まずは「シャトレーゼは、ケーキ半額セールをやる」という噂は真実なのだろうか?
このことに関して、シャトレーゼの元従業員たちの回答が下図だ。
ケーキ半額セールをおこなうことが「かなりあった」(5.6%)と「ややあった」(27.8%)の合わせて33.3%の元従業員が、ケーキ半額セールの存在を明かしている。
ただし回答者数が18名しかいないのと、調査方法がインターネットアンケートであるがゆえに元従業員を詐称した回答者が含まれている可能性もある。
そこでシャトレーゼ愛好家たちにも、同様の質問をしてみた結果が下図だ。
シャトレーゼ愛好家197名のうち18.3%がケーキ半額セールが行われているところに遭遇したことがある。
元従業員の3割、シャトレーゼ愛好家たちの2割という少数の割合ではあるが、ケーキ半額セールの有無でいうと、「ある」と考えてよさそうだ。
さらに、シャトレーゼ元従業員にケーキ半額セールが存在するという噂の真偽を問うた結果がこれだ。
「シャトレーゼの店舗によって、ケーキ半額セールは存在している」(88.9%)の回答が最多となった一方で、「完全なデマだと思う」と回答した元従業員は0.0%だった。
「最初に言ってよ」という話にはなるが実際、のちに筆者がシャトレーゼのカスタマーセンターに電話問い合わせしたところ、
「店舗の判断で、消費期限が近くなった商品を割引することはございます」
という回答だった。
だが一方で、
「半額セールは実施していませんでした。商品の賞味期限が切れる日の閉店後に廃棄していました」(元従業員。2010年10月までシャトレーゼに勤務)
という元従業員の証言もあり、ケーキ半額セールを一切実施しない店舗もあることがわかる。
これらの結果を見ても、シャトレーゼでは全店舗ではないが、ケーキ半額セールが行われている店舗が存在するのは真実である。
半額セールを実施している可能性がある店舗一覧
ではカスタマーセンターやおよそ9割の元シャトレーゼ従業員たちが回答した「店舗によってケーキ半額セールは実施されている」という情報だが、具体的にどこの店舗ならやっているのか?という次なる疑問が生じてくる。
実際このあたりをカスタマーセンターにも聞いてみたが、「あくまで各店舗の判断ですので」という回答で、手がかりになりそうな情報は得られなかった。
そこで「ケーキ半額セールを実施しているシャトレーゼの店舗」を、さらに深掘ることにしたい。
全国のシャトレーゼ愛好家197名のうち、ケーキ半額セールに遭遇をしたことがあるのは36名(18.3%)だった。
この36名の愛好家たちに、ケーキ半額セールに遭遇した店舗を挙げてもらった結果が下表だ。
▼ケーキ半額セールに遭遇したシャトレーゼ店舗一覧
北海道 | 東光ストア円山店 |
---|---|
岩手 | 盛岡盛南店 |
福島 | 石巻中里店 |
福島 | 八山田店 |
山梨 | 昭和押原店 |
長野 | 信州中野店 |
東京 | 中野ブロードウェイ店 |
東京 | 田柄店 |
東京 | YATSUDOKI新宿御苑 |
東京 | 糀谷店 |
東京 | 保木間店 |
東京 | 西麻布店 |
神奈川 | 伊勢原板戸店 |
神奈川 | 港北東急SC店 |
埼玉 | 浦和美園 |
埼玉 | 川口里店 |
埼玉 | 入間野田店 |
埼玉 | 鳩ケ谷店 |
千葉 | 宮野木店 |
群馬 | フォレストモール前橋店 |
愛知 | 尾西店 |
愛知 | 岩塚店 |
三重 | 鈴鹿店 |
京都 | イズミヤ伏見店 |
大阪 | 富田林店 |
大阪 | 和泉中央店 |
大阪 | 今川店 |
大阪 | 江坂店 |
兵庫 | 加古川平岡店 |
広島 | 安佐祇園店 |
広島 | 広島舟入店 |
岡山 | 勝北店 |
福岡 | 宗像店 |
あなたの最寄りのシャトレーゼは確認できただろうか?
もちろんこの表になかったからといって、最寄りの店舗はケーキ半額セールをやっていないと判断するのはまだ早い。
というのも、シャトレーゼは全国に690店舗ほど(2023年4月時点)存在しており、この店舗数は今回回答してくれた愛好家197名を上回る。
今回の調査では検出されなかったケーキ半額セール実施店がほかにも存在するのは、想像に難くない。
さてここまでをいったん整理すると、シャトレーゼは店舗によってケーキ半額セールをやっている可能性が濃厚だ。
しかしながらシャトレーゼも、さすがに年がら年中毎日のようにケーキ半額セールをやっているとも考えにくい。
もし毎日のように半額セールをやっているのであれば、セールに遭遇する愛好家たちの割合が2割程度ではなく、もっと高く出るはずだからだ。
そこで次章では、ケーキ半額セールがおこなわれる頻度について見ていくことにしよう。
シャトレーゼがケーキ半額セールをおこなう頻度は低い
まずはシャトレーゼのケーキ半額セールに遭遇する頻度を、愛好家たちに聞いた結果が下図だ。
「あまり見かけない」(36.4%)と「ごくごくたまに見かける」(34.1%)の合わせて70.5%がセールの頻度は低いと回答している。
また同時に半額セールを「かなり頻繁に見る」と回答した割合は0.0%である。
これらを見ると、我々がシャトレーゼのケーキ半額セールに遭遇できるかどうかは、かなり運要素が強いと考えざるを得ない。
つまり「半額セールに遭遇したらラッキー」くらいに考えて、シャトレーゼを訪れるのが健全なのであって、半額セールを期待して来店してもガッカリすることのほうが多くなるだけだろう。
実際に筆者も本稿を執筆しながら、半額セールに遭遇した店舗リストにある店舗を訪れた。
さらに次章で解説する「半額セールへの遭遇率を高めるコツ」を駆使し、期待に胸を膨らませつつシャトレーゼのケーキ半額セールを狙ってみた。
しかしながら結果は、惨敗…。
なかなかシャトレーゼのケーキ半額セールを、狙い撃つのは難しいことを痛感した。
シャトレーゼの半額セールへの遭遇率を高めるコツ
これまで見てきたように、シャトレーゼがケーキ半額セールをおこなう頻度は低く、セールを狙い撃ちするのは簡単ではない。
しかしながら、簡単でないのであればより一層ケーキ半額セールを仕留めてみたくなるのが、バーゲンハンターの性(さが)である。
シャトレーゼのケーキを100~200円台で購入できたなら、その夜はいろんな意味で「おいしい」思いを堪能できるに違いない。
そこで今回の調査結果から、ケーキ半額セールの遭遇率を高めるコツを考えていきたい。
【コツ1】半額セール実施店舗を見極める
まず基本中の基本となるコツは、半額セールを狙う店舗がセールを実施する店舗なのか、実施しない店舗なのかを見極めることだ。
というのも前述した元従業員のタレコミのように、売れ残ったケーキはセールをせずに廃棄するという方針の店舗もあるからだ。
ここを見誤ると、いくら弾を撃ち込んでもケーキ半額セールに当たることはない。
見極め方は本稿で紹介した半額セールが目撃されている店舗リストで見当をつけるのもいいし、XなどのSNSで各店舗の半額セール情報を収集してもいい。
とにかく「セールを実施しない店舗もある」ということを頭にたえず入れておくのが大事で、最寄りの店舗は「半額セールをしているはずだ」という決めつけはご法度だ。
【コツ2】遭遇率は閉店間際が高い
次のコツは、その店舗の閉店時間間際を狙うことだ。
実際にシャトレーゼ愛好家たちに平均的な来店時間を聞くと、半額セールに遭遇したことがある人と、遭遇したことがない人では明確な差が見られた。
ケーキ半額セールに遭遇した人の平均的な来店時間は「閉店時間間際」が突出して多く、66.7%もの割合を占めた。
一方で、ケーキ半額セールに遭遇したことがない人は「閉店時間間際」の時間帯が2.5%しかなく、「14~18時」の日中が58.4%の割合を占めている。
つまり「閉店間際」に来店している人は、半額セールに遭遇する可能性が明らかに高いと言える。
これはスーパーなどの惣菜コーナーで割引シールが貼られるタイミングと同じように考えれば、感覚的にも納得できる結果だ。
ただし閉店時間のキワキワを狙いすぎると、半額セールには遭遇できても食べたいケーキが売り切れているリスクが高まってしまう。
ここは完全に店舗側および他利用客との駆け引きになってしまうが、店舗ごとの閉店時間をしっかりチェックし、まずはその30分前あたりを狙ってみるのがいいのではないだろうか。
【コツ3】売れ残りが多くなりそうな日を狙う
最後のコツは、売れ残りが多くなりそうな日を狙うである。
これでパッと思いつく代表例は、12月26日のクリスマス翌日だ。
実際に売れ残ったクリスマスケーキを翌日に半額セールをしていた、という情報も今回の調査ではキャッチしている。
「カスタードを使用していないケーキなら2日もつ」と言われているので、こうしたクリスマスやこどもの日、母の日のようなケーキイベントの翌日はひとつの狙い目なのかもしれない。
ただしあくまでケーキの売れ残りが多くなる日は、「店舗側の想定を実際の売れ行きが大きく下回った日」と考えなければならない。
というのも、12月26日は日本でもっともケーキが売れない日であることは確かだと思うが、店舗側もそれを見越して仕入れ量をセーブすることは容易に想像できるからだ。
実際にシャトレーゼ元従員たちの声でも、これを裏付ける証言が聞かれた。
「かなり売れ残った日に半額セールをすることが多かったです」(2022年5月までシャトレーゼに勤務)
「ケーキの売れ行きがあまり良くない(売れ残っている)時にセールをしていました。他、日持ちしない洋菓子が残っている時などもしていました」(2019年10月までシャトレーゼに勤務)
となると、有力視されるのは「雨の休日」である。
休日の人出を見込んで大量に仕入れておいたものの、雨で客足が鈍る。
そうなると想定と売れ行きとのギャップが、生まれやすくなるはずだ。
このようにあくまで売れ残りが多くなる日は、店舗側の売れ行き想定がギャップダウンする日という軸で考えていくのがいいだろう。
まとめ
以上が今回の調査結果の報告である。
おさらいがてら、本調査の結論を再掲しておく。
▼本調査の結論
・シャトレーゼのケーキ半額セールは実在する
・ただし半額セールを狙い撃ちするのは簡単ではない
・狙い目は閉店時間付近と売れ行き想定がギャップダウンしたとき
シャトレーゼでケーキの半額セールが行われているのは事実だが、その頻度は低く、あくまで「半額セール時に遭遇すればラッキー!」くらいの心構えで考えておくことをおすすめする。
もし読者の中に半額セールを引き当てた人がいれば、コメント欄にて情報提供してもらえれば幸甚だ。
アンケート実施方法
▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 シャトレーゼの元従業員18名および定期的にシャトレーゼでケーキを購入する全国の男女197名
・調査日 2023年11月7~11月8日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
コメント
コメント一覧 (1件)
読者です。
有益な情報ありがとうございます。
今度、近所の店舗の閉店間際を攻めてみます。