重い女とは、恋人に対する思慕が昂りすぎてしまい、限界化してしまった女性のことを指す。
あなたは自身にそんな重い女の兆候を感じて、この記事にたどり着いたのだろうか?
それともあなたは男性で、交際し始めた女性の重さを感じ、戸惑っているのだろうか?
いずれにせよ、本稿は前者の女性には重い女の実態を客観的に見ることで、心を軽くする機会に、後者の男性にはそうした重い女とよりよい関係を築くための手引書として活用いただけるはずだ。
今回重い女について調べるにあたり、全国の自称「重い女」の女性76名と、「重い女」と交際したことがある男性56名に調査を行った。
その調査結果は下記だ。
▼本稿の結論
・重い女の「重さ」は男女間で感じ方が異なる
・重い女になる最多ルートは過去のトラウマ
・重い女に対する男性からの目線は「芳しくない」
・重い女とよりよい関係を構築する取扱い方
本稿を読み終える頃には、女性の「重さ」に関して、これまでとはまるで違う視点を手にしていることだろう。
それではじっくり腰を据えてご覧いただきたい。
重い女の激重エピソード
まずは、重い女ならではの激重エピソードから見ていくことにしよう。
これからご紹介するエピソードは自称重い女の女性回答者と、重い女と交際したことがある男性回答者の双方から寄せられたものだ。
重い女性には「あるある」のように、自分が重い女であることを不安視している女性には「診断チェック」のように、また重い女性を前に困惑している男性はいささかホラーに感じるかもしれない。
だが実際に重い女の「重さ」は多様であり、その重さはさまざまな言動として表出する。
重い女の実像をつかむためにも、ぜひ目を通していただきたい。
厳戒態勢を敷く重い女
「スケジュールを記入させて、それを破らないように誓約書を書かせていた」(25歳女性)
「朝起きたら、おはようの電話。昼は午前中あったことの連絡。就寝前も報告の連絡を一本入れていました」(51歳男性)
「彼氏には他の女性の連絡先はブロックしてもらいます」(25歳女性)
「自分の妹とLINEしていることを怒られた」(27歳男性)
「浮気をしていないかをチェックするためにLINEを見るのですが、トーク履歴をただチェックするだけではなく、やり取りしている子はブロックしていました」(24歳女性)
「夫が職場の飲み会に行くのが嫌すぎて、夫が嫌がるにも関わらずGPSアプリを使うように強要してしまった」(37歳女性)
鬼上司も裸足で逃げ出すほどの徹底したスケジュール管理、戦時下の国家も真っ青の検閲とプライバシーの破壊工作の数々である……。
「人権という言葉を知っているかい?」と思わず尋ねてしまいたくなるが、この息苦しさをあれよあれよと醸成してしまうあたりが、見事のひと言である。
またなぜ男性側もこの厳戒態勢を受け入れてしまうのかわからないが、事のはじめは小さい「わがまま」から始まり、気がつけばぐうの音も出ないほど完全包囲されていたという経緯が多いのではないだろうか?
重い女には、このように緊張感をもった対応を常時迫られることが確認できる。
なぜかそこにいる重い女
「相手の仕事終わりが自分の仕事より遅いときには、早く会いたい気持ちと本当に仕事をしているか(浮気していないか)確認する意味でも、内緒で会社の前で待っています」(32歳女性)
「会社の同僚との飲み会の途中から、なぜかいました」(41歳男性)
最初は「彼女が心配して来てくれてるぞ!いいなーこの、このっ!」などと囃していた職場の同僚も、やがて「また…来てるな…」とトーンダウンしていくこと必至だ。
こうしたまとわりつくような重さも、重い女ならではの重さと言える。
男性は職場・学校においてメンツで生きている部分もあるので、できればやめてあげてほしいところだ…。
取り立て屋よりも督促が激しい重い女
「体調が悪いから今日は話せないと怒り出し、LINEで返事をしないでいるとスタンプを連打してきて、LINEの新着通知が+99になっていた」(41歳男性)
「私が39度くらいの熱が出て、毎日寝る前にしていた電話も今日はちょっとできないかもと断ると怒り出し、電話に出てくれないと手首を〇るとLINEで送られてきました」(44歳男性)
「電話に出ずに着信拒否すると、彼女のお母さんから娘の電話に出てあげて下さいと電話がかかってきます」(49歳男性)
ある意味で闇金業者の取り立てよりも、恐い督促方法が並んだ。
もちろん重い女が求めているのは借金の返済ではなく、LINEの返信もしくは電話に出る、ただそれだけだ。
それにしても彼女のお母さんから電話がかかってきた男性は、電話口でどのようなやりとりをしたのか気になるところである。
お母さん自身も親子で重い女である可能性が否定できないため、この対応は絶対にミスってはいけない。
なにかに憑かれている重い女
「飲み会で友達が好きな人の隣に座っただけで、記憶がなくなるぐらい荒れた」(23歳女性)
「その彼女はお経を読むと幸せになると言ってきたので、とても気持ち悪かった。抵抗しても一筋縄では退かず、重さを感じた」(69歳男性)
「自分の腕に私の名前を彫ったことがあり、それを共通の女友達から聞いた時、すごく重く感じました」(43歳男性)
「初めて体の関係をもった時に急に私のことを「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」と呼び始めてめちゃくちゃ怖かったです。ちなみにその女性は一人っ子です」(41歳男性)
最後に、もうなにかに憑かれているとしか考えようのない重い女たちのエピソードを集めた。
腕に名前を彫る女性などはかつての吉原の花魁を彷彿とさせるし、急に「お兄ちゃん」と呼び始める女性は、どこぞのアニメキャラが憑依しているとしか思えない。
いや、そうであってほしい……。
男女別に見る「重い女」の質感の違い
これらの重い女のエピソードを見ていると、重い女といってもいろいろなタイプの重さがあることがわかる。
そこでどういうタイプの重さが、重い女の中ではマジョリティで、どういうタイプがレアなのかを探ってみることにしたい。
自称重い女の女性回答者には「自身の重さに当てはまるもの」を選択してもらい、重い女と交際したことがある男性回答者には「その彼女の重さに当てはまるもの」を選択してもらった図が下図だ。
このように「重さ」のイメージには男女差で明確な違いが見られたので、以下男女別に詳しく見ていく。
女性は「ネガティブ」で「自分に自信がない」女性を重いと見る
まず女性回答者の自身に当てはまる重さでもっとも多かったのは、「ネガティブ思考」(72.4%)と「自分に自信がない」(72.4%)が同率トップの重さとなった。
前章のエピソードでも見たように、重い女には「浮気されるのではないか?」や「突然フラれたらどうしよう」という拭いきれない強い不安が絶えずつきまとっている。
これらの不安の根っこにあるのは、こうした「ネガティブ思考」であったり「自己肯定感の過剰な低さ」があるということがわかる。
そのため残業等で帰宅が遅くなった彼氏に「遅くまで大変だったね」と労いの言葉をかけてあげるべきところを、こうした不安や被害妄想から「浮気してたでしょ?」や「なんでLINEを返せないの?おかしいよね?」など突拍子もない言動に走ってしまうことになる。
当然彼氏からすると「こっちは仕事でクタクタなのに、なんてひどい女だ…!」という感想に抱くわけで、最悪の場合だとこのネガティブ思考や自信のなさで、自ら破局を招くことにもなりかねない。
一方で、男性回答者は「ネガティブ思考」(44.6%)と「自信がない」(28.6%)は、かなり低い割合に止まっている。
重い女の重さの根っこを見抜けていない男性が多く、重い女の言動はあくまで奇行と映っていることがうかがえる結果だった。
男性は「束縛が激し」く「連絡頻度が高い」女性を重いと感じる
一方で男性回答者が考える「重さ」に当てはまるものとしてもっとも多かったのが、「束縛が激しい」(76.8%)だった。
続く「連絡頻度が高い」(60.7%)も束縛と同質のものと考えられるが、とにかく自身のプライベート領域を過度に侵食してくる女性のことを重いと感じていることがわかる。
また先ほど見たように女性は内面に対して重さを感じるが、男性はその内面から表出する「奇異な言動」に対して重さを感じるという違いもある。
面白いのは男性の8割近くが「束縛が激しい」と感じているのに、女性側では47.4%の半数くらいしかない。
重い女側も彼氏を「束縛している」という自覚がないわけではないのだろうが、管理するうえでの「必要悪」として割り切っている女性が多いのかもしれない。
重い女の生態調査
さてここまでは「重い女」とは、どういう重みがある女性のことを指すのか?という点を確認してきた。
おおむね世間一般に流通している重い女のイメージと重なる部分が多かったが、重要なのはここからである。
重い女である女性は恋人からのあたたかい理解を得ることを、また重い女と付き合うことになった男性は重い女を理解することを目指さねば、よりよい関係への進展は望めない。
そこで本章では、重い女の生態を調査しつつ、その結果から重い女の適切な取扱い説明書を考えていくことにする。
重い女も人並みにモテる
まずは、重い女のモテ度を調査することにした。
というのもそこまで恋人の一挙手一投足にやきもきしてしまうのは、恋愛市場においてなかなかペアとなる男性が見つけられず、男性の供給状況がひっ迫しているから、という説が否定できないからだ。
だがこの説は間違いで、重い女は恋愛市場において人並みにモテていることがわかった。
重い女ではなく一般的な女性だとどういう分布になるのかはわからないので比較はできないが、「平均以上モテる」女性が合計して69.7%と約7割を占めている。
少なくともこのことから重い女は、恋愛市場から締め出されたような状態にあるわけではなく、言い寄ってくる男性も人並みにはいてモテないわけでない、と言うことができる。
やや極端ではあるが、そこまで1人の男性を窒息しそうなほど厳重管理したり、矢のような返信の催促を入れずとも、「替えの男性」はいることになる。
だが、重い女はそうは考えない。
一体なにが彼女たちをそうさせるのだろうか?
重い女になった最多ルートは「浮気された・男性不信」
そこで次に自称重い女である回答者女性に、自身が重い女になったと思われる経緯を答えてもらった。
その結果が、下図だ。
もっとも多かった重い女へのルートは、「過去に浮気された・男性不信」(38.2%)だった。
具体的に典型的な回答者女性の言葉を借りるなら、このようになる。
「元々自分に自信がないタイプではあったけど、初めて付き合った彼氏に浮気をされたことを知ったときからすべてが狂った」(29歳女性)
このように過去の恋愛のトラウマを色濃く引きずっているパターンだ。
男性側からすれば「昔の男と同一視されてもなぁ…」と言いたくなるところだろう。
だがそうしたトラウマから「連絡がつかない=浮気している」と脊髄反射のように考えてしまうのだから、重い女本人にも止めようがない。
中にはバイト先の恋多き同僚男性の赤裸々な恋バナを聞いたために、それまでの男性観が崩壊し男性不信に陥ってしまった女性もいた。
特に女子校出身者の女性なら、このように社会に出たときに「想像上の男性」と「リアルな男性」のギャップに混乱してしまうこともあるかもしれない。
次に多かったのが「親からの愛情不足」(14.5%)で、これは次に多い「自己評価が低い」(13.2%)とも重なっている部分がある。
つまり、回答者の言葉を借りるとこうだ。
「幼少期に親に褒められず認めてもらえなかったことが原因で、異常に自己肯定感が低くネガティブです。それもあって、私を確実に愛してくれ認めてくれる人に依存しています」(32歳女性)
「小さい頃から依存体質で、また自分の側から仲の良い人が離れてしまうのが怖かったです。4学年下に妹が生まれたのが、きっかけなのではと思っています」(30歳女性)
ネグレクトほど深刻なものは今回の調査ではなかったが、たとえば姉妹間で親の愛情の熱量が異なるなどは、誰しもが見聞きしたことがあるだろう。
こうした親の愛情の物足りなさが、彼氏への重圧として表出するようだ。
いずれにしても重い女には、トラウマとなるような過去があることが多く、その過去の記憶が不安や恐怖心となって彼氏に対する突拍子もない言動に走らせているというのが、経緯の本線といえる。
自身の重さを「直したい」女性が大半
では重い女自身は、こうした重さを今後どのようにしたいと考えているのだろうか?
結果は半数以上の重い女は少なからず「改善したい」と思っていることがわかった。
詳しく見ると「いますぐにでも直したい」(18.4%)と「できれば直したい」(44.7%)の計63.1%の回答者女性が改善することに前向きな結果となった。
一方で「できれば受け入れてほしい」(31.6%)と「受け入れてくれない限り交際は難しい」(5.3%)と改善することに後ろ向きな女性は、計36.9%となった。
ざっくり見ると6:4の割合となり、どちらも十分ありえる割合で悩ましいところだが、仮に重さを受け入れてくれる男性がいるなら自身の重さに悩まされることも少なくなるはずだ。
ではそうした重い女性と付き合う男性は、重い女のことをどう思っているのか?
次章では男性側の「重い女」に対する見方にも目を向けてみることにしよう。
重い女に対する男性の見方
結論からいえば、男性の重い女に対する目線はあまり芳しいものではない。
自身が重い女という自覚のある女性にとっては、あまり目にしたくない結果が並ぶかもしれないが、いったん現実を見てそれに合った善後策を考えていかなければ余計にこじれてしまうかもしれない。
ここからは重い女と交際したことがある男性の、重い女に対する視線を見ていく。
6割の男性が重さに「耐え難さ」を感じている
まず男性側は重い女の重さに耐えられる耐久性をもっているのか?について確認しよう。
付き合っていた重い女の重さを、どのように感じていたのかを問うた結果が下図だ。
もっとも多かった「やや受け入れがたかった」(46.4%)と、「まったく許容できなかった」(14.3%)の合計60.7%が重さに耐えがたさを感じている。
一方で重さを全肯定してくれるような「かなり受け入れていた」男性の割合は、わずか17.9%にとどまった。
しかしながら裏を返せば、5人に1人くらいの割合で重さを全面的に受け入れてくれる男性も存在することになる。
「数撃ちゃ当たる」ではないが、重さの受け入れ先がないわけでもないので、一縷の希望を残す結果と見ることもできる。
重い女と付き合ったことがある男性は避ける傾向
では重い女と交際したことがある男性は、また重い女と巡りあったとき恋に落ちたいと思うのだろうか?
そこであえて極端な質問として、男性には軽い女と重い女のどちらか一方を選ばねばならないなら、どちらを選好するか?を問うた。
重い女と付き合うことで生じる過度な束縛やプライバシーの侵害は、これまでに見てきたとおりだ。
だが、軽い女は軽い女で男性側には一定の自由は確保されるかもしれないが、浮気をされる心配が耐えないなどのデメリットも容易に想像できる。
究極の二択のような質問だが、男性の回答は下図となった。
結果は、「軽い女」(67.9%)が明確に勝利した。
理由はいろいろと解釈づけられそうだが、少なくとも重い女の味を一度でも知った男性の約7割は、重い女を避けようとすることがわかる。
このように重い女に対する男性の目線は、あまり芳しいとはいえない。
しかしながら本稿の目的は、重い女を理解し、よりよい関係性を築くための取扱い説明書を考案することだ。
重い女の取扱い説明書
それでは最後に、重い女の取扱い説明書を考えていく。
結論からいうと、本調査導き出された説明書はこのようになる。
▼重い女の取扱い説明書
・愛のあるスルー力を磨く
・マメな愛情表現を怠らない
・愛に生きる(最終手段)
この取扱い説明書を考えるにあたり、今回の男女回答者の双方に「重い女とうまく付き合うために必要な男性の資質」を問うた。
その結果が下図だ。
以下、説明書の各項目を掘り下げて見ていこう。
愛のあるスルー力を磨く
まず男女ともに一致したのが、「包容力・寛容」な男性という資質で、女性では46.1%、男性では46.4%が挙げている。
具体的に回答者の言葉を紹介すると、このようなものだ。
「束縛されても気にならない、楽天的で細かいことを気にしない性格の男性が合います」(46歳女性)
「心に余裕を持つこと。相手が落ち込んだり攻撃的になっていても、いい意味で気にしないこと」(41歳男性)
「忍耐力とスルー力」(39歳男性)
たとえ仕事が立て込んでいるときに矢のような返信の催促がきても、イライラして感情まかせに「仕事中にうるさい!」などと返信するのは、重い女への対応としてご法度である。
ただ男性側は重い女のやることなすことすべてを許容しなければならないかというと、そういうわけでもない。
「否定はせず、間違ってることは一回私の価値観を認めたうえで意見をくれる人がいい」(29歳女性)
「時にはきっちり向き合って、時には聞いているフリだけして甘えさせないという風にバランスをうまく取ってもらえたらいいと思います」(49歳女性)
重い女が男性に執拗に詰め寄ったり攻撃的になるのは、あくまで愛情の裏返しだ。
頭ごなしに否定はせず、荒れているときこそ冷静に対処するのが基本対応と考えられる。
一方で男性側からは「突き放す・距離を置く」(19.6%)という対処法も出たが、肝心の重い女からの支持率は0.0%だったので、この手はあまり使わない方がいいだろう。
マメな愛情表現を怠らない
次に、重い女側からあがったうまくやるために必要な男性の資質は、「マメ・連絡頻度が高い」(28.9%)だった。
具体的には、このようなものだ。
「こちらが聞く前に、愛情を言葉で示したり態度で示してくれることです」(38歳女性)
「愛してるよという意思表示が上手な人だと思います。愛されてるという安心感があれば、重い自分にならないのではないかと思います」(39歳女性)
日本人男性は苦手な人が多いのではないだろうか。
しかし重い女とうまくやっていくためには、自身の中のイタリア人男性的な部分をフル稼働して、高頻度で愛を囁き続けるのが有効なようだ。
一方で興味深いのは回答者女性の証言にある「不安になると重みが増す」という相関関係だ。
これは裏を返せば、重みを感じ始めたタイミングでいつもより愛情表現の頻度を高めることで、重い女の重さをコントロールできることがうかがえる。
また元カノの話や、友人や知人女性を褒めるような言動は不安感を煽ってしまうので当然ながらご法度であることを付記しておく。
愛に生きる(最終手段)
ここまでの項目は重い女に限らず、割と女性全般に当てはまるようなものだった。
だが最後に重い女ならではの項目にも触れておこうと思う。
ただし万人受けするようなやり方ではないし、相応のリスクもともなうので慎重に判断いただきたい手である。
それは男性側も「重い男になる」という対処法で、男性側からは17.9%、女性側からは9.2%の票が入ったものだ。
どういうことかというと、重い女からの束縛を男性側も束縛として返すということだ。
突拍子もない手に思えるかもしれないが、回答者の言葉を見るとそういうわけでもない。
「相手も束縛したがるタイプ。とにかく連絡をつけようとする人だとお互い連絡し合って、いい感じになると思う」(40歳女性)
「自分と同じくらいの重さを持った男性は、相性がいいと思う」(21歳女性)
「重い女性には重い男性が合うと思います。私がリアルでもネットでも一切女性との関わりを持たないような人間関係を好む資質があればうまくいったかもしれません」(41歳男性)
お互いを束縛しあった結果、2人だけの世界に閉じこもり鎖国状態になるという点で「共依存」とも言えなくもない。
だが恋愛というのは、時に倫理や道徳を逸脱するものだ。
ここに文学性を感じ作品として描いた文豪は、シェークスピアや夏目漱石、森鴎外など例を挙げればキリがない。
誰しもが健全で模範的と思うような恋愛をしたところで、当事者たちは意外と退屈しているかもしれないのだ。
身を焦がすような愛に生きる覚悟があるなら、男性側も重い男になってみる価値はある。
まとめ
以上が、重い女に関して調査した結果報告だ。
繰り返すが、本稿は重い女を揶揄することが目的なのではない。
重い女の自覚がある女性にはほかの重い女を客観視し心を軽くしてもらうこと、重い女を前に戸惑いを感じている男性には重い女への理解を促すことを企図している。
本調査の結果をおさらいすると、このようになる。
▼本稿の結論
・重い女の「重さ」は男女間で感じ方が異なる
・重い女になる最多ルートは過去のトラウマ
・重い女に対する男性からの目線は「芳しくない」
・重い女とよりよい関係を構築する取扱い方
ちなみに今回の自称重い女の回答者の年齢は、19~54歳と幅広い年齢に分布している。
もっと言うなれば、1000年前の百人一首にも重い女は見られる。
「やすらはで 寝なましものを さ夜ふけてかたぶくまでの 月を見しかな/赤染衛門」
百人一首
現代の重い女風に超意訳すれば、
「朝まで寝ないで待ってたんだけど?ねえ?毎晩LINEするって約束したよね?おかしいよね?誰といたの?どこにいたの?ねえ?」
――重い女は、いつの世にも存在する。
アンケート実施方法
▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 全国の自称重い女の女性76人と、重い女と交際したことがある男性56人
・調査日 調査日2024年1月23~26日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
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