本稿を読んでいるということは、現在あなたは既読スルー(既読無視)されている状態なのだろう。
既読スルーに病むのは、男性も女性も同じである。
送った内容がまずかったのか、それとも伝え方が悪かったのか、そもそも私は嫌われているのか?
などと考え始めると、仕事も勉強も手につかなくなってしまう。
そこで当編集部は「おそらく自身に好意をもっているだろう異性からのLINEを既読スルーしたことがある」300人に、緊急アンケート調査をおこなうことにした。
本調査により明らかになったのは下記である。
▼本調査の結論
・既読スルー自体に脈ありも脈なしもない
・関係が深まっていないお誘いLINEは既読スルーされやすい
・好意を持たれているなら、「相手からの連絡」が「3日以内」にくる
・脈あり昇格には「週2以上」の頻度と「プライベートな会話」を心がける
人によっては本稿を読んで安心を得られるだろうが、特定の人には「あなたは脈なし」という判定を下してしまうことになる。
それでも物事をいい方向に進めるには、正しい現状認識が不可欠だ。
では以下詳しく見ていくことにしよう。
既読スルーに「脈あり」も「脈なし」もない
意中の相手に既読スルーされるのはショックではある。
だが結論から言えば、既読スルーされたくらいで「脈なし」判定を下すことはできない。
まずはこちらを見ていただこう。
既読スルーをした相手への好意として「かなり好き」から「まったく好きではない」のそれぞれに、一定の票が入っていることに注目してほしい。
つまり相手のことが好きであろうが嫌いであろうが、「既読スルー」という現象は起こるのである。
大好きな相手なら喜んで即レスしそうなものだが、必ずしもそうではないのである。
では一体なぜ好意のあるなしに関わらず既読スルーが生じてしまうのか?
その理由を見てみることにしよう。
既読スルーされる理由は「面倒くさい」から
続いて男女別に既読スルーをする理由を見てみることにしよう。
男女ともに多かったのは「面倒くさかった」が、男性56.9%、女性58.3%で最多となった。
次いで男性で多かったものは、「忙しかった」が38.5%、女性は「返信しなくてもいいと誤認した」(40.0%)が続いた。
ちなみに恋の駆け引き的な「相手を心配させたかった」は男女ともに1%台と低いので、あなたのLINEが既読スルーされている理由が駆け引きや恋愛テクニック的なものである可能性は極めて低い。
とは言うものの、既読スルーした理由が「面倒くさかったから」とあっさり言われてしまうと、返信をドキドキしながら待っていたほうからするとショッキングな回答である。
そこでここで言われている「返信するのが面倒くさいLINE」とはどういうLINEなのかを深掘りしてみることにしよう。
めんどくさいLINEは「お誘い」と「挨拶のみ」のLINE
面倒くさいLINEとして挙げられたのは、男女ともに「遊びの約束や誘い」のLINEで、男性32.4%、女性38.7%となった。
これもドキドキしながら誘ったほうからするとショックな結果だが、自身が気乗りしないときに誘われたときのことを考えると、確かに返信するのがもっとも億劫なLINEかもしれない。
この「お誘いLINE」に関しては、次の章で深掘ることにする。
続いて「面倒くさい」に次いで男女ともに多かったのが、「挨拶・いま何してる?」だけのLINEで男性21.6%、女性16.8%となった。
ここでいう挨拶というのは「おはよう/おやすみ」のようなものから、「いまから仕事行ってくるね」などのごくごく短い報告なども含まれる。
このようなLINEをした心覚えがあるのであれば、それは既読スルーされても仕方のないLINEの内容だった、と考えたほうがいいかもしれない。
ちなみに興味深い点として、お酒に酔った勢いや、突然詩情に駆られポエムのような痛いLINEを送ってしまった経験はないだろうか?
そうした「突然の愛情表現」は、男性0.0%、女性2.9%とあまり面倒くさいとは思われないようである。
ただし「面倒くさい」とは思われないが、それに好意的な返信があるかどうかはわからないので、翌日以降の気まずさを考えれば控えたほうがいいだろう。
好かれていない相手へのお誘いLINEは避けるべき
「お誘いLINE」は相手からの好意を得られていない場合、送るべきではないLINEである。
先ほどは男女別にクロス集計した「面倒くさいLINE」だが、これを好意別にクロス集計しなおしてみたのが下グラフだ。
相手から好意をもたれていない場合、「お誘いLINE」は、53.8%と突出した面倒くさいLINEとなり、既読スルーされてしまう。
ところが好意のある相手からの「お誘いLINE」なら、面倒くさいと思われる率はその1/3の割合まで低下する。
当たり前の話だが、好意のある相手からの誘いなら乗りたくなるものだ。
ここから言えるのは、少なくとも既読スルーされているLINEの内容が遊びやデートを取り付ける内容であった場合、あなたが好意をもたれている可能性は低い。
また好意をもっていない相手からのお誘いLINEは既読スルーされやすいので、スルーされて気を病むのがイヤなら誘わないほうがましである。
一方で、「挨拶・いま何してる?」だけのLINEであったり、やりとりがヒートアップして「ケンカに発展しそうな内容」が既読スルーされていても、それは送った内容が悪かっただけで相手に好意をもたれていないとは言い切れないので、あまり気を病む必要はないだろう。
既読スルーが「どのように解消したか?」で相手の好意がわかる
さて、ここまでは既読スルーされるおおまかな傾向を見てきた。
しかしながら本稿を読んでいる方が最終的に知りたいのは、「私は脈ありなのか?それとも脈なしなのか?」の判断だろう。
何度も繰り返すが、「(お誘いLINE以外を)既読スルーされた=脈なし」という単純な判定は、かなり勇み足である。
実は本稿の調査結果を分析してみると、「既読スルーがどのように解消したか?」に着目することで、相手の好意のあるなしがわかるのである。
ここで着目すべきポイントは、
・既読スルーがどちら発信で解消したか?
・既読スルーの状態がどれくらいの期間で解消したか?
の2点である。
(ポイント1)相手発信のLINEで解消した場合は「脈あり」
まずは既読スルーが今後あなた発信で解消するのか、相手発信で解消するのか?に注目しよう。
どちらが発信することで解消したか?は、好意のある・なしで明確に割れた。
まずあなたが好意を持たれているのなら、相手発信でこのあとLINEのメッセージが届き、既読スルー状態は解消する可能性が高い。
好意があるのであれば、既読スルーした人が「自分発信でその内容の返信をした」(30.3%)、「自分から別の話題のLINEを送った」(27.6%)の計57.9%で過半数にのぼるためだ。
しかしながら好意を持たれていない場合だと、相手発信でこのあと返信が来る割合は、合計でわずか7.2%しかない。
この差は歴然である。
さらに言うと、好意をもっていない相手の場合、そのまま何もアクションをとらないでいると、63.9%の割合で関係性が自然消滅する。
これは既読スルーどころか、あなたとの関係自体のスルーにほかならない。
なんとか関係をつなぎとめるには、「あなた発信で別の話題を振り直す」(27.6%)が、せめてとれる対抗策といったところだろう。
解消するまでの期間が3日以内なら「脈あり」
続いて既読スルーが解消するまでの期間を、好意のある・なしにわけで見てみよう。
もし好意を持たれているのなら、既読スルーは「その日のうち」に59.2%の確率で解消し、「3日以内」に解消する確率は80.3%にものぼる。
裏を返せば、3日経過しても返事がこない場合、あなたへの好意はない可能性がきわめて高い。
言い方を変えると、既読スルー状態が開始してから「3日」が、「返信待ち」の姿勢をとれる限界点であることがわかる。
ここまでの脈あり判定のポイントをまとめるとこうなる。
▼既読スルーの解消状況
脈あり | 脈なし | |
解消した人 | 相手から発信 | 自分から発信 |
解消までの期間 | その日のうち。
遅くとも3日以内 | 4日以上 |
この「解消した人」と「解消までの期間」の両方が脈あり判定であった方は、高い確率で好意を持たれていると考えてよさそうだ。
一方で、両方の項目で脈なし判定であった人は、残念ながら現時点では脈なしと考えるしかない。
しかし現時点で脈なしだからといって、今後未来永劫脈なしのままだと断じることはできない。
またこの判定法で当てはまる項目がひとつだけの人など、「脈あり/脈なし」の判別が依然としてつかなかった人もいるだろう。
そこで最後に、脈なしから脈ありに昇格するためのヒントを探ることにしよう。
「脈あり」に昇格するための2つのポイント
今回の調査で「普段のLINEのやりとりの状態」において、脈なしと脈ありでは明確な違いが見られた。
違いが見られたのは、この2つのポイントである。
・LINEする頻度
・LINEで交わす会話の内容
ただしこの調査結果から言えることはあくまで、「脈ありの関係性なら、LINEはこういうやりとりをしている」である。
しかし恋愛においては、脈ありの相手のように振る舞っていると、本当に脈ありになる、というようなケースも存在する。
因果が逆になってしまうが、参考までに詳しく見ていくことにしよう。
LINEの頻度を「2~3日に1回」まで引き上げる
まず好意別に、相手とのLINEの頻度を見ていくことにしよう。
当然の話だが、好意を持たれているならLINEの頻度は高まり「週に2回以上」が80.0%にのぼる。
これが逆に好意のない相手になると、LINEの頻度が下がり「週に1回以下」が72.3%となる。
まず現時点で脈なし判定の人は、LINEの頻度が「週に2回以上」の状態を目指してみてはいかがだろうか?
よく目にする広告は覚えようとしなくても記憶に残ってしまうように、意中の相手の中で自身の存在感を示すためには接触頻度をあげることも重要だ。
LINEの内容を「プライベートな会話」に深化させる
接触頻度をあげるのは、勇気を出してLINEする日を増やすことで実現できる(相手から拒絶されないかぎり)。
だが、その時一体どんなLINEをすればいいのだろうか?
今回の調査ではLINEしている内容でも好意のある・なしに明確な違いが出た。
好意のある・なしで明確に違いが出たポイントは2つある。
まずひとつは、好意を持たれているなら「双方から発信しあっていること」(合計して90.8%)。
もうひとつは、好意を持たれているなら「プライベートな突っ込んだ話をしていること」(63.2%)である。
まず「双方から発信しあう」状態は、相手から発信してもらえないならどうしようもないので、関係値が深まるまで一方向の発信でも我慢するしかない。
ただLINEの内容については自分側でもある程度は操作できる。
「相手から情報を引き出したかったら、まず自分から情報を出す」という鉄則があるが、もしかしたらこうしたケースでも活用できるかもしれない。
いずれしても、昨夜飲み屋で知り合ったような関係性の相手に、「今度メシでもどう?」などとお誘いLINEを送っても、色いい返事がもらえないのは容易に想像できる。
こまめにLINEをして、焦らずに少しずつ心の距離を詰めていく工程が必要ということだろう。
まとめ
本調査では、あなたのLINEが既読スルーをされる理由から、好意の有無の判定法について見てきた。
本調査の結論として、下記にまとめる。
▼本調査の結論
・既読スルー自体に脈ありも脈なしもない
・関係が深まっていないお誘いLINEは既読スルーされやすい
・好意を持たれているなら、「相手からの連絡」が「3日以内」にくる
・脈あり昇格には「週2以上」の頻度と「プライベートな会話」を心がける
アンケート実施方法
アンケート方法
・インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 300名
・調査日 2021年3月3日
・設問は単一選択式、および複数回答
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
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