【139人回答】麻雀は運ゲー論争がついに決着! 結論は「運ゲー」で確定

麻雀は運なのか?スキルなのか?

麻雀は運ゲー(運で勝敗が決まるゲーム)なのか?それとも否か?

この論争は、毎日と言っていいほど麻雀愛好家たちの間で勃発しているに違いない。

しかしながらもうこんな争いには、うんざりという方も多いだろう。

いい加減この「麻雀運ゲー論」に決着をつけなければ、ニッポンの麻雀界はこれ以上前には進めない

そこで当編集部は、麻雀愛好家139名のみなさんに緊急アンケートを実施した。

なお、集まった回答者には雀歴1年の初級者から雀歴40年の大ベテランまで混在する形となった。

よって回答者は、初級者/中級者/上級者の雀力別に分類しながら、回答の集計を行うことにした。

今回の調査の結果では、「麻雀運ゲー論争」にひとつの回答を見出すことができた。

結論からいえば、麻雀は運ゲーであることに間違いはない

だが、この答えはあなたが思っているよりもシンプルではない

ぜひ自身の麻雀観と照らし合わせながら、読み進めてもらいたい。

では早速見ていくことにしよう。

目次

麻雀運ゲー論の肯定派・否定派はまっぷたつに割れる

まずはズバリ「麻雀は運ゲーだと思うか?」について、ストレートに聞いてみた。

麻雀は運ゲーか否かへの回答集計
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力別にクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

結果は、麻雀運ゲー論の肯定派・否定派がまっぷたつに割れる結果となった。

ここまできれいに二分されるのだから、この論争は紛糾するはずである。

10ポイントもない僅差ではあるが、雀力別にみると、

▼雀力別の回答割合
初級者→運ゲー肯定派がかすかに上回る
中級者→運ゲー否定派がかすかに上回る
上級者→運ゲー肯定派がかすかに上回る

となった。

まるで麻雀を運ゲーと決めつけている初級者が成長すると、麻雀をわかったつもりになる中級者を経て、上級者になるとやっぱり運要素も一定認める路線に回帰してくるような印象を受けた。

しかしこのきれいな割れ具合では到底答えにたどり着けそうにない。

そこで「麻雀運ゲー論」の論点を整理することにしよう。

運ゲー肯定派の意見

はじめに「麻雀は運ゲーである」と主張する運ゲー論肯定派の代表的な意見をピックアップしてみた。

▼運ゲー肯定派の意見

「最初の手牌である程度そろっていたら、経験がなくても勝てるから」
(23歳、女性)

「プロがアマチュアに負けることがよくある。将棋などとは全然違う」
(33歳、男性)

「確率の偏りが生じやすいため、最善手を打ってもどうしようもないことが多発する」
(43歳、男性)

いずれの意見もうなずけるものだ。

トップと僅差で迎えたオーラスで、トップに配牌インシャンテンの手牌が入るなんてことはおおいにあり得る。

また自身が三面張で聴牌しているのにも関わらず、追っかけられてカンチャンを一発でツモられるなんてことも、麻雀ではあるあるだ。

このように純粋な確率では説明できない事象が麻雀では多発するが、運ゲー肯定派はそれらを「運」と表現する一派であることがうかがえる。

一方で、否定派の代表的な意見はどうか?

▼運ゲー否定派の意見

「麻雀は攻撃と防御、効率を総体的に考えるゲーム。時には退くことや勝負を捨てる事も必要となる数少ないゲームなので判断力という点でスキルが必要と思います」
(40歳、男性)

「麻雀は数学的な要因が強いと思っています。確率論の集合体に運の要素が加わるというイメージを持っています。なので感情や条件に左右されず常に最善手を打ち続けられる人が勝ち越すというのが私の持論です」
(38歳、男性)

「半荘1回だけの勝負とかならほぼ運のみと言えます。ですが長くやる場合は浮き沈みがあるので、運だけで最終的なプラスにもっていくのは難しいと思います。運が沈んでいる時にどれだけうまく立ち回れるかがスキル次第となり、これが重要だと思います」
(41歳、男性)

さすが運ゲーを否定するだけあって、なんだか理屈っぽい声が多い…。

運ゲー否定派の論調は大きくわけると、下記の二種類の分類できる。

▼否定派の要点
1.麻雀における「判断」は自身で100%操作可能なもの
2.長期的にプラスになるには運だけでは不可能

いずれも、これまたうなずけるものだ。

確かに押し引きの判断に絶対的な正解はないものの、「こういう場合は押したほうが有利/不利」というある種の統計的な優劣は存在する。

またサイコロで6の目が出る確率は10回くらい試行では1/6にはならないかもしれないが、1万回やれば限りなく1/6に近づく。

それと同じで麻雀も1局の成績ではなく、中長期的な成績で比べたら初級者と上級者では明らかな成績の差が出るだろう。

どちらの言い分もわかる。

しかしこれでは麻雀運ゲー論は対立したままだ。

麻雀運ゲー論争はあくまで「程度問題」

ところで運ゲー肯定派・運ゲー否定派双方の言い分を注意深く見ていくと、この両者の言っていることには共通する部分もある。

それは麻雀には「自分ではコントロールできない領域」と「自分がコントロールできる領域」の両方あることを認めていることだ。

実際に、少し聞き方を変えて麻雀の「運とスキルの割合」という聞き方をしてみた結果が下図だ。

麻雀における運とスキルの割合への回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力別にクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

麻雀の勝敗の要因は「100%スキル」と回答した者も、「100%運」と回答した者も、ともにゼロであった。

まずもっとも多かったのは「運3:スキル7」(34.6%)の割合だった。

全体的に見ても「スキル要素のほうが強い」のは65.4%に対し、「運要素のほうが強い」と考えているのは26.3%に止まり、「スキル」優勢の割合となった。

ここで麻雀運ゲー論の争点が明確になったようだ。

つまり「麻雀運ゲー論」で問われているのは、「麻雀ってすごろくみたいに100%運だけのゲームですよね?」という点が争点になっているのではない。

「100%運ゲー」に対しては、運ゲー肯定派も否定派もNOで共通している。

一方で「他ゲームに比べて麻雀って運要素が絡んできますよね?」の問いに対して、肯定派(運要素の割合が高い)と、否定派(運要素の割合が低い)が別れているだけなのである。

もっと言えば、運ゲー肯定派はスキルの要素を否定しないし、運ゲー否定派は運の要素を否定しないのである。

つまり麻雀運ゲー論は、「程度問題」なのだ。

ここを間違って「100か?0か?」の二者択一でとらえてしまうと、論争が口論へ、口論が掴みあいのケンカへと発展してしまう。

そうではない。

あくまで麻雀は「どの程度運要素が強いのか?」の前提で議論されるべきなのだ。

そこで主語を大きく「麻雀」にするのではなく、より細かく切り分ければなにか糸口が見つかりそうだ。

麻雀のどの領域に運要素が強いのか?を深掘りしてみることにした。

その結果が下図である。

麻雀における項目別運要素の強さ
(麻雀愛好家139名による各項目の運が占める割合を平均化したものを運要素指数とした。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

以下、各項目ごとに詳しく見ていくことにしよう。

配牌の運要素はやや強め

まずは麻雀の「配牌」に運がからむ割合を聞いた。

配牌の運要素に関する回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

全体では、配牌に運がからむ要素は「76~100%」が44.6%の最多となった。

つまり、配牌は運要素が強めと考えられてるようだ。

ただし、およそ半数に及ぶ人が配牌にはスキルが多少なりとも影響すると考えていることは特筆に値する。

というのもデジタル麻雀的な考え方で言えば配牌は「100%運」となりそうなものだ。

よって、この結果はデジタル派からすればかなり違和感のある結果となるだろう。

ただ今回のアンケートでは、かつて主流だった「流れ論(前局の内容が次局の内容に影響する)」で麻雀をとらえている人も一定いて、その層が運の割合を引き下げたと考えられる。

また中には、

風邪を引いてるなど体調が悪いと、確実に配牌も自摸も下がります。
(45歳、男性、元雀荘メンバー)

とオカルトと切り捨ててしまえばそれまでだが、「言われてみれば…」な理屈では説明できない経験則から、配牌には運以外の要因も影響すると断言する人もいた。

また手積みで麻雀している場合に限ったことだが、配牌には人為的にイカサマをする余地があることを挙げる人もいた。

いずれにしても、「配牌」に関しては、運要素が強いの判断でよさそうだ。

打点の運要素はやや弱め

続いて、アガリの「打点の高さ」に運要素はどの程度からむのだろうか?

麻雀の打点に関する運要素の回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

「打点」に関しては、全体および各雀力に大きな差はなく、運がからむ割合は「26~50%」のやや低めの結果となった。

逆にいえば、打点にスキルが関与する割合はやや強いと考えられているようだ。

その理由として特に多かったのが、

・いい手役を作るのは知識が必要

・牌効率を把握していると攻めで有利

という声だ。

総じて、打点に関する運要素はやや弱めの判断でよさそうだ。

放銃の運要素は弱い

続いて、「放銃」に運がからむ割合はどうだろうか?

放銃に絡む運要素に関する回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

全体では、放銃に運がからむ割合は「0~25%」と回答した者が54.0%で最多になった。

また「上級者」層では、この割合が71.4%にまで上昇する。

確かに3巡目に役牌シャンポンをダマで待たれていて振り込んでしまうなど、どうしようもない放銃もある。

そういうイレギュラーはあるものの、押し引きの判断や牌読みなど、おおむね放銃は運よりもスキルで避けられるものと考えられているようだ。

総じて、放銃に関して運要素が絡む割合はかなり低いと判断できそうだ。

和了速度はやや運要素あり

続いて和了までのスピードに運がからむ割合はどうだろうか?

和了までの速度に運が絡む割合に関する回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

全体的に和了速度に運がからむ割合は「26~50%」(40.3%)と、「51~75%」(32.4%)の範囲におおむねおさまった。

これは

・次にどの牌をツモるかはどうしようもないから

・牌効率で考えれば聴牌までのスピードをある程度あげられるから

というふたつの見解が割れたためだと考えられる。

総じて和了までのスピードは、運要素がやや強い項目であると判断できた。

ドラ・裏ドラの運要素

最後にドラや裏ドラが手牌に入ることに運がどの程度からむか?について聞いた。

ドラの運要素の割合に関する回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

結果は全般的に「76~100%」の回答が36.0%の最多となり、運要素はかなり強めと考えられていることがわかった。

特に上級者層を見れば、「76~100%」と回答したのが57.1%となり、各雀力中もっとも高い割合となった。

ドラの「受け」を作ったり、山に残っているドラの枚数を推測することはできても、実際にドラを引けるかどうかは自分の能力ではどうしようもないこと、という意見が目立った。

ではここまでのおさらいとして、項目ごとの運要素を再掲する。

麻雀における項目別運要素の強さ
(麻雀愛好家139名による各項目の運が占める割合を平均化したものを運要素指数とした。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

上記のことをまとめると、麻雀運ゲー論はこのように結論づけることができる。

▼麻雀運ゲー論の結論
・麻雀の勝ちには、必ず運要素が含まれるので「運ゲー」
・麻雀の負けには、スキル要素が大きくなるので「スキルゲー」

まさに「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」である。

つまり麻雀運ゲー論の否定派の人は、自身がトップをとったときに「運のおかげ」にされても涼しい顔をして「そうだね、ツキも味方したね」と返すのが正解となる。

一方で、運ゲー肯定派も自身が放銃してしまったとき、その放銃が回避できた可能性が少しでもあるならば、それは自身のスキルが及ばなかったことを認めなければならない。

これが麻雀愛好家139名が出した麻雀運ゲー論争の「答え」である。

麻雀プロという存在は「強運+高スキルな人」が最多

ところで麻雀が運ゲーであることを否定できないのであれば、「麻雀プロ」という存在は一体どう認識されているのであろうか?

麻雀プロに対する回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

もっとも多かった麻雀プロ像は「確かな技術や知識に加え、運もいい人」(全体63.3%)であった。

一方で、上級者層は「麻雀の技術や知識が卓越している人」(57.1%)が最多となり、中級者以下とのイメージに違いが見られた。

また「強運で、知識や技術も多少ある」(2.9%)、「ものすごい強運の持ち主」(1.4%)と、麻雀プロの運要素の強さをイメージした人は総じて少なかった。

これを見ると、あはり麻雀は運ゲーとは言いながらスキル面の存在も認められていることがわかる。

麻雀の勉強は有効が多数派

また最後に、牌効率や戦術本など麻雀の勉強の有効性についても聞いた。

麻雀の勉強に意味はあるか?回答結果
(麻雀愛好家139名による単一回答を雀力ごとにクロス集計。インターネットアンケートによる。アンケート実施日2021年2月1日~2021年2月2日)

こちらももっとも多かったのは「必ず成績につながる」(全体52.5%)であり、これが上級者層では71.4%まで上昇した。

また短期的な速効性という面はわからないが「長い目で見ればいい成績につながる」と回答した者は全体で43.2%に昇った。

一方で「多少有利になる」(4.3%)や「まったく意味がない」(0.0%)と、麻雀を勉強する意義を否定する声はかなり限定的となった。

これから麻雀を学びたい人にとっては勇気づけられる結果ではないだろうか。

まとめ

本稿では「麻雀運ゲー論」に対し、139名の麻雀愛好家の回答を見ながら下記の結論に至ることができた。

▼麻雀運ゲー論の結論
・麻雀の勝ちには、必ず運要素が含まれるので「運ゲー」
・麻雀の負けには、スキル要素が大きくなるので「スキルゲー」

自身が勝ったときは「ツキのおかげ」、負けたときは「反省」。

なんとスマートな対応であろうか。

アンケート実施法

・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 139名
・調査日 2021年2月1日~2021年2月2日
・設問は単一選択式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
・回答者性別 男性79.9%、女性20.1%
・回答者平均年齢 37.8歳

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 配牌にスキルが入ると言う方は、何かすれば配牌が変わるとでも言いたいのでしょうか?

  • 配牌は運要素100%だろww結局麻雀やってる奴は腕で勝ったって言いたいから実力ゲーって言いたいだけなので。ツモが運要素に入ってないのも微妙だし、思ったより運ゲーなんよね麻雀って

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