【被害者76名調査】置き配の盗難トラブルを解決する最適な対処法!6割が泣き寝入りするヤバい状況

置き配の盗難に対処法はある?

2019年ごろから普及し始め、いつしかすっかり浸透したのが「置き配」である。

まだ普及し始めたころは「盗まれたりしないだろうか?」と不安に感じたこともあるが、慣れてくるとその便利さばかりに目が行って、警戒心がすっかり薄れてしまった方も多いのではないだろうか?

しかしやはりと言うべきか、置き配を狙う盗難トラブルは、確かに存在する。

そこで当「300人のホンネ」編集部は、置き配で盗難トラブルに遭った全国の男女76名にアンケート調査を実施することにした。

本調査の結論は、下記である。

▼本調査の結論
・置き配の盗難トラブルの解決率はわずか4割程度
・対処として現実的なのは「発送元への連絡」
・置き配の盗難は避けようがないところもあるため予防策が重要

以下、詳しく見ていくことにしよう。

目次

置き配の盗難被害は誰にでも起こり得る

本稿の前提として、置き配された宅配物の盗難トラブルは誰にでも起こり得るということを強調しておきたい。

まずは置き配で盗難に遭った被害者たちに聞いた、こちらのアンケート結果をご覧いただこう。

置き配の盗難トラブルは誰にでも起こるか?に対する回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

置き配の盗難トラブルは誰にでも起こり得ることだと思うか?の問いに対して、「強くそう思う」(55.3%)と「ややそう思う」(42.1%)のあわせて97.4%が同意している。

詳しくは後述するが、今回の被害者たちに盗難に遭った状況を聞いたところ、大半の被害者が奇異なやり方で置き配を利用しているわけではない。

たとえば置き配された宅配物を回収するまでの時間を見ても、「30分以内」に回収を試みたにも関わらず、盗まれるときは盗まれるのである。

今回の調査を通して強く感じたことは、置き配を狙う窃盗犯に対して、私たちは想っている無力だ。

とはいえ、すでに置き配の宅配物を盗まれてしまった方は、無力さを嘆いてるだけでは何も解決しない。

盗まれた宅配物を取り戻す手はあるのか?について次章で見ていくことにしよう。

置き配で盗難されたときの現実的な対処法は「発送元への連絡」

続いて置き配で盗難に遭った被害者に、自身がとった対処法とその後の解決状況について聞いてみた。

その結果が下図だ。

置き配の盗難に対する対処法別解決率の違い
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を対処法別にクロス集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

まず目を惹くところだと、解決率が100.0%の「防犯カメラを確認」という対処法だが、これは回答者数が2名と少ないため、その有効性はやや割引いて考える必要がある。

だが置き配の宅配物の置き場所は玄関前になることが多いわけだが、その玄関前を撮影した防犯カメラの映像は盗難時の状況確認のために、かなり有力な手掛かりとなるだろう。

防犯カメラがあるにも関わらず盗んでいく窃盗犯もえげつないが、通常なら防犯カメラがあることで犯罪の抑止効果も期待できるはずだ。

とは言え、事前に防犯カメラを事前に設置していなかった方は盗まれてしまった今どうしようもない。

そこで置き配で盗難に遭ったときの現実的な対処法と考えられるのが、解決率が52.2%の「発送元に連絡」することだ。

発送元というのは、たとえば通販サイトを利用したならAmazonや楽天、宅食サービスを利用したならUberEatsや出前館を指す。

たとえば配送元がAmazonなら「カスタマーサポート」から商品の再送もしくは返金を、楽天なら「楽天あんしんショッピングサービス」から返金の補償を受けることができる。

(2022年9月1日原稿執筆時点)

置き配された宅配物が盗まれたときに、まずとるべき有効な対処法は玄関前以外に荷物が置かれていないかを確認したうで、発送元に盗難されたことを連絡し、受けられる補償を確認することと言えそうだ。

「宅配業者への連絡」は有効ではないことに注意

一方で「発送元への連絡」と対照的な結果となったのが、「宅配業者へ連絡」することだ。

この「宅配業者へ連絡」するという対処法の解決率は30.8%に止まっており、「なにもしなかった」の28.6%と大差のない対処法であることがわかる。

筆者が各配送会社の盗難に対する補償を調べたところ、唯一日本郵政のみが「置き配保険」という返金補償をおこなっている。

日本郵政:置き配保険

だが佐川急便やクロネコヤマトなど主要な宅配業者には置き配の盗難に対する補償はなかった。(2022年9月1日原稿執筆時点)

置き配で盗難被害に遭ったときに宅配業者に相談を入れるのは、日本郵政を除き、望みが薄い対処法と言えそうだ。

約6割の置き配盗難事件は未解決に終わっている

前章で、置き配で盗難に遭ったときの有効な対処法として「発送元への連絡」を推奨したが、その解決率である55.2%を見て、「それでも半分くらいしかないのか…」と感じた方もいるかもしれない。

しかし全体で見ると、この解決率はさらに下がる。

なんと置き配の盗難トラブルが解決した人はわずか40%程度にとどまり、60%近くの被害者はいまだに未解決状態なのである。

置き配の盗難トラブルの解決状況に関する回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

本調査の「解決」とは、主に盗難物が見つかったり、補償や返金によって補てんが行われたことを指す。

参考までに警察庁が発表している「令和3年の犯罪情勢」を見てみると、窃盗犯の検挙率は42.2%となっており、奇しくも同じような水準となっている。

参考:警察庁「令和3年の犯罪状況

もちろんこれには万引きなど、検挙まではせずに「お叱り」だけで返しているケースも含んだ検挙率ではある。

だが盗まれたものは返ってこないことのほうが多い、というのが現在の日本の実情なのだ。

さらにこの置き配の盗難トラブルについて深掘って調査をしてみると、こんな事実も浮き上がってきた。

戸建て住宅は解決しなかったケースが7割超え

置き配で盗難に遭った被害者たちが住んでいる住居形態ごとに解決率を出し直してみた結果が下図である。

置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を住居形態別にクロス集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

マンションやアパートに住んでいる被害者たちの解決率は40%台をキープしているが、戸建て住宅に住んでいる回答者の解決率はたったの26.5%しかない。

つまり4件に3件以上が解決していないことになる。

戸建て住宅の解決率が低い理由は本調査からはわからなかったが、少なくとも戸建て住宅にお住いの方は置き配の盗難被害を一層警戒したほうがいいことは確かだ。

窃盗犯が検挙されたことが判明しているのはわずか5.3%

ちなみに置き配の窃盗犯はどれくらい検挙されたのか?についても聞いてみた。

その結果が下図である。

置き配の窃盗犯の検挙を認知している割合
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

検挙されたことがわかっているのはわずか5.3%で、半数以上は「どうなったかわからない」という結果となっている。

この「どうなったかわからない」のうち、どれくらい検挙されているのか?の割合にもよるが、「いまだに検挙されていない」ことがハッキリしている割合が約4割いること、先ほどの窃盗犯の統計の結果もあわせて、さほど検挙率は高くならないと予測することができる。

窃盗はどちらかと言えば1回限りの出来心というよりも、常習性のある犯罪だ。

また人通りが少なかったり、通りから死角になっている家など窃盗犯に狙われやすい家というのはどうしても存在する。

1度置き配が盗難された家は、窃盗犯にとってねらい目の家となっている可能性もある。

警察に連絡しても宅配物が戻ってくる可能性は決して高くないが、それでも被害届として出してくことで周辺のパトロールを強化してくれるかもしれない。

何より自分が声を上げない限り、警察は窃盗事件があったことを知るよしがない。

再発防止のためにも、置き配の盗難に遭った方は最寄りの交番や警察署に相談に行っておこう。

置き配の盗難に遭った被害状況

ここまではもし置き配をしていて盗難被害に遭ったときの対処について見てきた。

ここからは置き配盗難事件の被害者たちの状況を、詳しく見ていくことにする。

結論からいえば、冒頭でも述べた通り、置き配の窃盗犯に対して無力としか言いようのないケースも存在する。

置かれている時間が短くても盗難被害に遭う

まずは置き配で配達が完了して、盗まれるまでの犯行時間について被害者たちに聞いた。

置き配された宅配物が置き場所に置かれていた時間回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

もっとも多かったのは「1~3時間」の46.1%という割合だが、これに「30分ほど」の11.8%を足すと57.9%となり、約6割の被害者が配達完了してから3時間以内に窃盗に遭っていることがわかる。

また会社勤めをしている単身者などは、家に帰宅するまでの時間が「4~6時間」ほど経過してしまうケースも考えられるが、こちらも31.6%と高い割合になっている。

いずれにしても「30分ほど」の短時間であっても、盗まれるときは盗まれるのである。

中にはネットスーパーで購入した15,000円分の大量の食材を30分以内にごっそり盗まれたケースもあり、窃盗犯がどのようにして犯行を行ったのか想像もできないものもある。

もちろん置き配された宅配物をなるべく早く自宅内に回収するのは有効な盗難対策ではあるが、それ一本槍ではどうしようもない側面もあることがわかる。

どんな宅配物も盗まれるリスクがある

次にどんな宅配物を置き配していて盗まれたのか、について被害者たちに問うた。

置き配で盗難に遭った商品に関する回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による自由回答を分類して集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

「衣服・アクセサリー・コスメ」の21.1%を筆頭に、全体的に通販で購入することが多いもの順に並んだ結果と言えそうだ。

また注目すべき項目として「食品・飲料」の19.7%だが、これにはUberEatsや出前館などのデリバリーサービスが主だったところで占めている。

やや極端かもしれないが、「盗める」ということは、ほかにも異物を混入するなどの、いたずらをしようと思えばできるということでもある。

食品や飲料は自身の口に入れるものなので、これはかなりゾっとする話ではないだろうか?

置き配の盗難による平均被害額は「5,169円」

先ほどの盗難にあった品目と同じく、被害にあった金額についても聞いてみた。

置き配時に盗難にあった被害金額に関する回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

被害額は大きく見ると、「5,000円未満」が63.1%と過半数となった。

先ほどの盗まれた品目を見ても、高額な被害というわけではなく、金額が低めの被害が多いことがわかる。

ちなみに今回の調査でもっとも高額だったのは「抱っこ紐」の21,500円だった。

ただ置き配の盗難被害は金額の多寡よりも、楽しみに到着を待っていたり、急きょ必要になったモノが盗まれるという心理的ショックが大きい。

まして犯行現場は自宅前である。

被害額の平均は「5,169円」だったが、先述の通り置き配の盗難被害で盗まれたものが返ってくる可能性は半分以下だ。

まだ置き配の盗難に遭ったことがない方も、置き配の盗難対策はなんらかの手を打っておいて損はない。

置き配で盗難被害に遭わないための予防策は「対人受取り指定」が最多

最後に置き配での盗難に遭った被害者たちが、被害後どのような盗難予防対策をとったか?について聞いた。

置き配の盗難に対する予防策の回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による自由回答を分類して集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

もっとも多かった予防策は「対人受取り指定にする」、つまり置き配をやめた人が55.3%だった。

最近だとAmazonを筆頭に、こちら側から指定しなければ初期設定で置き配指定になるという通販サービスもある。

これをひと手間かけて「対人受取り」に変更する、という予防策だ。

確かにこれで置き配の盗難に遭うリスクはゼロ化できる。

であれば、いっそのこと置き配などやめてしまえばいいではないかと思うかもしれないが、問題はそう単純なものではない。

盗難被害には遭っても置き配のメリットは捨てがたい

今回の調査に協力してくれた被害者たちに「置き配」という制度についてどう思うか?を聞いたのが下図だ。

置き配についてどう思うか?への被害者回答
置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

置き配の盗難被害に遭ってもなお、置き配は「デメリットもあるがメリットのほうが大きい」と考えている人が55.3%に昇った。

一方で「即刻廃止するべき」と考える被害者はわずか5.3%にとどまり、被害者たちでさえ置き配の利便性については評価していることが十分にうかがえる。

確かに置き配は便利である。

かくいう筆者も、終日家にいるのにちょっとコンビニに出かけたときに限って配送業者が来てしまったり、配達時間を指定しておいたのにうっかり風呂に入ってしまって再配達を乱発してしまう口だった。

配送業者の方々には、本当に申し訳ない限りである。

ましてインターネット通販の需要拡大にともない、ひっ迫する配送業界のことを考えると置き配を廃止にして「対人受取りのみ」という先祖返りは、もはや現実的ではないだろう。

であれば我々は、置き配とうまく付き合う方法を模索していくほうが建設的と言えそうだ。

つまり3,000円ほどあれば鍵付きの宅配ボックスを購入することができる。

画像引用:Amazon

もちろん2,500円ほどの宅配ボックスだと、ボックスごと盗もうと思えば盗めるので万能ではない。

だが窃盗犯の心理からしても、平均して5,000円程度のわざわざ鍵をこじ開けねばならない獲物よりも、より簡単に盗めるものを狙ったほうが効率がいいはずだ。

なにより窃盗犯は、住居としての「スキ」、住民として「スキ」に敏感だ。

置き配の盗難被害を避けるためには、自分から積極的に予防策を講じておくことが重要だろう。

参考文献
犯罪者はどこに目をつけているか(新潮新書)清永賢二、清永奈穂著

まとめ

以上が、置き配で盗難トラブルに遭った被害者76名に聞き取り調査した結果だ。

最後に本調査の結論を再掲しておく。

▼本調査の結論
・置き配の盗難トラブルの解決率はわずか4割程度
・対処として現実的なのは「発送元への連絡」
・置き配の盗難は避けようがないところもあるため予防策が重要

アンケート実施方法

アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 置き配時に盗難トラブルに遭った男女76名
・調査日 2022年8月25~31日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部

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