【250人調査】エビの尻尾を食べる?食べない?飲食店のプロにも聞いた恥ずかしくないエビの尻尾の取扱い説明書

エビの尻尾を食べるべきか?食べずに残すべきか?

最初に明らかにしておくと、筆者はエビフライや天ぷらのエビの尻尾を食べる派だ。

そのためデートやまだ仲が深まっていない友人と食事を共にするとき、エビ料理を目前にすると「本当は食べたいけど、あえて残したほうがカッコいいんだろうか…?」などと悩んだひとりである。

また食べない派の人も、「食べ残しみたいで、行儀悪いと思われるかな…?」などと懸念し、せっかくのエビ料理を心から堪能できないまま店をあとにしてしまうことは容易に想像できる。

そこで本稿では、全国の男女200名へのアンケート調査だけでなく、飲食店でエビの調理をおこなっていた50名のプロへもエビの尻尾にまつわる調査をおこなった。

その結果が、下記である。

▼本調査の結論
・エビの尻尾を食べる派・食べない派はほぼ同数
・食べる派は食感と風味を好感
・食べない派は食感や硬さを嫌悪
・飲食店の8割は尻尾を食べてもいいように下処理

本稿を読み終える頃には、エビの尻尾に関して悩む余地が1ミリもなくなっていることに気づくだろう。

それではじっくり調査結果をご覧いただきたい。

目次

エビの尻尾食べる派・食べない派はほぼ同数

まずもっとも気になるエビの尻尾を食べる派と食べない派の割合から見ていこう。

エビフライやエビの天ぷらを食したことがある全国の男女200人に聞いた結果は、食べる派・食べない派がほぼ同数という結果になった。

エビの尻尾を食べる派・食べない派の割合
エビフライやエビの天ぷらを食したことがある全国の男女200人による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

食べる派47.5%、食べない派52.5%とかなり拮抗した結果のため、「エビの尻尾を食べても食べなくても、どちらもおかしくない」とハッキリ断言できる状況だ。

エビの尻尾を食べて食い意地の張った人のように思われないか?を懸念している方、エビの尻尾を残してしまって行儀が悪いように思われないか?と心配している方も、まったくもって心配無用というわけだ。

なぜならあなたのそのエビの尻尾への対応は、日本国民のおよそ半数が支持している。

つまりエビフライやエビの天ぷらの尻尾を食べたいと思えば心ゆくまで堪能していいし、食べたくないと思えば堂々と残せばいいのだ。

これで本稿の結論の大部分は出てしまったが、もう少しこの結果を深掘りしておくことにしたい。

男性のほうが食べる派がやや上回る

エビの尻尾を食べる・食べない派の割合は、性別や年齢層によって変化が見られるかもしれないと思い、まずは男女別に集計し直してみた。

その結果が下図だ。

エビの尻尾を食べる派・食べない派の割合(男女別)
エビフライやエビの天ぷらを食したことがある全国の男女200人による回答を男女別にクロス集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

男女別に見ても、エビの尻尾を食べる派・食べない派の割合はトントンだ。

強いて言うと、男性では食べる派の割合が53.7%と食べない派を若干上回るが、女性では食べない派が55.6%と少しだけ食べる派を上回る

しかしながら男女どちらの差も10ポイント内の差なので、気にするような差ではない。

また性別のほかに20代から50代以上の年齢層別でも集計し直してみたが、食べる派・食べない派の割合はどの世代においても大きな差は見られず半々となった。

つまりあなたが男性/女性のどちらと、またどの世代の人とエビフライやエビの天ぷらを食していようと、己の信じる道を貫いて問題ないことがわかる。

エビの尻尾食べる派も伊勢海老や甘エビの尻尾は食べない

ところでエビの尻尾を食べない派の目線からすると、「食べる派の人は伊勢海老や甘エビの尻尾も食べちゃうの?」と疑問に思うかもしれない。

また筆者自身は食べる派であるが、すべてのエビの尻尾に食指が動くわけではない。

そこで日本人にとって馴染みの深いエビの種類ごとに食べる・食べないを聞いてみると、このような結果となった。

エビの尻尾を食べる派・食べない派の割合(エビの種類別)
エビフライやエビの天ぷらを食したことがある全国の男女200人による回答をエビの種類別にクロス集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

伊勢海老も甘エビもいずれも尻尾を食べない派が9割を超え、食べる派はかなりのマイノリティとなった。

これはエビフライや天ぷらに使われるブラックタイガーや車エビの尻尾は食べても、伊勢海老や甘エビとなると食べない派に転じる人が多いということだ。

実際筆者も伊勢海老の尻尾は食べる気がしないし、甘エビの尻尾は勢いで食べることもあるが、おおむね残している。

またそれでも1割程度は食べる派は存在しており、エビフライやエビの天ぷらの尻尾は食べる派の筆者から見ても、「エビの尻尾食べる派内の急進派」としか言いようのない存在は確認できる。

しかしこれはエビの尻尾食べる派にとって、やや不都合な結果だ。

もし食べない派と食卓を囲んだとき「おい、その甘エビの尻尾も食べたまえ。キミはいつもエビの尻尾を食べているんだろう?」と煽られたときに、返す言葉がないのだ。

なにより食べる派自身もなぜエビフライやエビの天ぷらの尻尾は食べるのに、伊勢海老や甘エビの尻尾は食べる気がしないのかよくわからない。

――これには理論武装が必要だ。

そこでエビの尻尾を食べる派・食べない派の双方の声に耳を傾けることにしたい。

エビの尻尾を食べる派の主張

まずはエビの尻尾食べる派の主張から見ていこう。

なぜエビフライやエビの天ぷらの尻尾を食べるのか?を食べる派に聞いたところ、その主だった理由はこのようなものだった。

▼エビの尻尾を食べる理由

カリカリの食感がいい52.7%
香ばしさがおいしい23.7%
もったいない19.4%
習慣3.2%
面倒だから2.2%
食べ残しみたいでイヤ1.1%
エビの尻尾を食べると回答した全国の男女98人による自由記入回答を分類して集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

食べる派の主だった理由として多かったのが、「カリカリの食感がいい」(52.7%)と「香ばしさがおいしい」(23.7%)というものだった。

こうしたエビの尻尾の食感や風味を好感するものが7割以上を占めた。

具体的に食べる派の声を紹介すると、このようなものだ。

「サクサクカリカリしてて、クセになる美味しさだから」(29歳女性)

「香ばしくてえびせんを食べている感覚で食べています」(51歳女性)

エビのぷりぷりとした食感を楽しんだあとは、カリカリした尻尾の食感を挟むことで口内の感覚を一度引き締める。

そうすることで次に食すエビのぷりぷり感がより強調される、というのがエビの尻尾を食べる醍醐味だと筆者は思っている。

同時にこれがエビフライや天ぷらの尻尾は食べても、伊勢海老や甘エビの尻尾は食べない理由ではないだろうか?

つまりエビフライや天ぷらのように揚げてあると、尻尾がサクサクになり、香ばしい風味も出てくる。

だが、伊勢海老や甘エビは生食することが多いが、生食だと尻尾はやや筋張ってしっとりとした感じで、揚げてあるような軽快なサクサク感も風味も少ない。

エビの尻尾食べる派といってもその大半は、カリカリに揚げてある尻尾だけを食べるのであり、それ以外のエビの尻尾を好んで食べるわけではない。

さて次に多かったのが「食べないのはもったいない」という理由で、19.4%の食べる派がこのような理由を挙げている。

「しっぽを食べないと中途半端にエビが残るのが嫌で、すべて食べきっています」(23歳女性)

「生ゴミが増えるのが嫌なので食べるようにしています」(36歳女性)

エビの尻尾を食べないと「もったいない」とする声には、このように2パターンがある

前者はエビの尻尾にも含まれる微量の肉の部分を食べずに捨てるのはもったいないというパターンで、後者は食べられるのにフードロスしてしまうのはもったいないというパターンだ。

なんともエコな理由だが、エビの尻尾食べる派にはこうした地球環境への配慮という高尚な理由も含まれている。

ちなみに今回の調査ではよく言われるような「尻尾にも栄養があるから」という理由以外で回答するようにお願いしている。

筆者はこの栄養があるという理由に違和感があり、「栄養があるという理由で食べるなら、エビの甲羅やみかんの外皮にも栄養はあるわけで、それらも食べる判断になってしまうのでは?」と考えてしまう。

あくまで食べる派がエビの尻尾を食べたい欲を正当化するための建前なのかもしれないが、検証として有意な結果が得られそうにないので、「栄養がある」という理由は除外していることをご了承いただきたい。

エビの尻尾を食べない派の主張

続いてエビの尻尾を食べない派の主張にも目を向けておこう。

食べない派がエビの尻尾を食べない主だった理由として挙げたのは、このようなものだった。

▼エビの尻尾食べない派の主な理由

硬さがイヤ41.7%
口内が痛くなる19.4%
喉に引っかかる13.6%
習慣8.7%
汚れてそう7.8%
おいしいと思わない5.8%
消化に悪そう2.9%
エビの尻尾を食べないと回答した全国の男女102人による自由記入回答を分類して集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

まず4割を超える食べない派から挙げられた理由は「硬さがイヤ」(41.7%)というもので、続く「口内が痛くなる」(19.4%)や「喉に引っかかる」(13.6%)も、エビの尻尾の硬さを原因とするものと考える。

そのためこれらを合わせると、エビの尻尾の硬さを忌避する食べない派は実に74.7%にも昇ることがわかる。

具体的にはこのような声だ。

「エビの殻を食べているようなイメージで、食べなくてもいい部分だと思っている。バリバリした食感が嫌」(37歳女性)

「硬くて食べにくいし、食感が気持ち悪いから」(42歳女性)

食べる派の多くはエビの尻尾の食感を好み、食べない派の大多数はエビの尻尾の食感を嫌うという対照的な結果だ。

これを見ると、エビの尻尾を食べる/食べない論争の本質は、その食感が好きか嫌いかが根っこにあることがわかる。

突き詰めると、単にそれだけの違いというわけだ。

こうした食感への嫌悪感に次いで多かったのは「食べる習慣がない」(8.7%)とするものだが、本稿ではさらにその次の「汚れてそう」(7.8%)という声に着目したい。

割合としては多くはないが、具体的にはこのようなものだ。

「エビの尻尾に水やごみがたまっていて汚そう」(30歳女性)

「汚れが溜まっていそう」(32歳男性)

食べる派の筆者としては、想定しない角度から飛んできた意見なので、戸惑いを覚えた。

実際にエビの尻尾に汚れが溜まりやすいのかどうかは不明だが、調理するときにしっかり洗ってくれているのか?という疑念は残る。

またそもそもエビフライや天ぷらを調理してくれている人々は、エビの尻尾を食べる行為をどう思っているのだろうか?

そこで次章では、料理店で実際にエビの調理を担当していた50人にそのあたりの事情を聞いた結果を紹介したい。

飲食店側はエビの尻尾まで食べる前提で調理している

結論からいえば、今回調査した86.0%の飲食店は、少なくともエビの尻尾を食べても問題がないように調理してくれている。

飲食店でエビの調理や処理を行っていたことがある全国の男女50人による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

内訳をみると、「お客様が尻尾まで食べるつもりで調理」していた人が52.0%、「尻尾まで食べないとは思うが、もし食べても問題がないように調理」していた人が34.0%で、あわせると86.0%となる。

食中毒でも出したら大変なことになる飲食店としては当然の対応かもしれないが、エビの尻尾食べる派としてはかなり安心できる結果だ。

実際にエビの尻尾にどのような処理をしているのか?を聞くと、このような回答だった。

「尻尾の先端を揃えてカットして、中の黒ずみを包丁で削ぎ取るようなイメージで削ぐ」(イタリアン料理店勤務、女性)

「生あるいは解凍後に重なり合ったエビの尻尾のぬめりをとるべく塩で洗う。エビの種類に応じて食べやすい大きさになるように飾り切りをし、裏側から節に隠し包丁を入れて柔らかくすることも可。有頭エビをにぎりで出す場合は尻尾までトータルで提供するのがいいので、茹でるだけでは固い尻尾を、焼いたり揚げたりすることで食べやすさと香ばしさを引き出す」(すし店勤務、女性)

おまけのように気軽に食べてしまっているエビの尻尾だが、見えないところでこんなに丁寧に下処理をしてくれていたのかと思うと、思わず感動を覚えるのは筆者だけではないだろう。

同時にエビの尻尾を食べたときにほんのりと塩味がすることがあるが、それはこうした下処理の過程で尻尾を塩もみしてくれていることも判明した。

エビの尻尾も見栄えがよくなるようにカットしてくれており、今後はエビの尻尾を食べる際は少し鑑賞してから食べるべきなのかもしれない。

もちろん飲食店によってエビの尻尾の処理はさまざまで、もっと簡単に済ませている飲食店もあった。

また14.0%の飲食店では「エビの尻尾は食べないだろうか特に処理はしていない」という回答だった。

しかしながら、少なくとも食べない派の理由のひとつだった「エビの尻尾は汚そう」というイメージは間違っており、大半の飲食店では食べても問題がないように調理してくれていることがわかる。

作っている8割の人はエビの尻尾まで食べてあると「嬉しい」

次に飲食店でエビ料理を提供している50人の男女に、エビの尻尾まで食べてある皿を見るとどう思うか?を聞いてみた。

結果は、80.0%の調理担当者が「ちょっと嬉しい」以上の嬉しさを感じている

飲食店でエビの調理や処理を行っていたことがある全国の男女50人による回答を単純集計。インターネットアンケート。調査日2024年3月4~5日。

実際に回答者の声を紹介すると、このようなものだった。

「しっぽも美味しさが詰まっているから、それも味わってくれて嬉しい」(中華料理店、女性)

「食べる人・残す人がいるのは認識しているので、残っていたからといって別にどうと思うこともないのですが、食べてもらっても問題ないようにしているので、尻尾も含めて完食してあるのを見ればポジティブな気持ちになります」(バイキング店、男性)

下処理に手間をかけているわけで、当然といえば当然の結果かもしれない。

だが多くの料理人の目線からすれば、尻尾まで完食してあるお皿は「おいしかった」というサインにも見え、忙しい仕事の合間に気分があがることでもあるらしい。

――エビの尻尾を食べない派の人々よ。

この結果は、あなたの目にどう映っただろうか?

もちろんエビの尻尾が嫌いで食べないのであれば、無理してまで食べることはない。

しかし食わず嫌いであったり、「尻尾もちょっと食べてみてもいいかな」と心が揺らいだ方は、ぜひ食べてみてほしい。

そのエビ料理を作ってくれた人の心が、尻尾の食感を通じて伝わってくるはずである。

火が通っていないエビの尻尾は避けておくのが無難

大半の飲食店では、エビの尻尾を食べても問題がないように下処理されてあることは先に触れたとおりだ。

しかしながら、そうした飲食店経験者の中には気になる声もあったので触れておきたい。

「シーフードサラダ、シーフードパスタのエビの尻尾は、火があまり通っていないので食べないほうがいいです」(イタリアン料理店、男性)

ほかにも先ほどの結果でも、14.0%の飲食店では「食べない前提で処理していない」という回答になっており、気になる方は生食や軽く茹でた程度のエビの尻尾は食べないでおくのが無難そうだ。

とはいえ、8割の飲食店では下処理されているので揚げたり焼いたりして加熱処理してあるエビの尻尾は堪能して問題ない。

まとめ

以上がエビフライの尻尾に関する調査結果のレポートだ。

最後に本調査の結論をおさらいしておくと、下記となる。

▼本調査の結論
・エビの尻尾を食べる派・食べない派はほぼ同数
・食べる派は食感と風味を好感
・食べない派は食感や硬さを嫌悪
・飲食店の8割は尻尾を食べてもいいように下処理

エビの尻尾を食べることに負い目のある方、またエビの尻尾を残すことに居心地の悪さを感じている方は、己の信じる道を歩んでいくのが正解である。

アンケート実施方法

▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 自宅のトイレが洋式トイレの全国の男女300名
・調査日 調査日2024年3月4日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • いつも更新お疲れ様です。
    先日、誰かとこんな話をしたような…してないような…

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